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ドリトル先生と幸せになる犬

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第十一幕その十一

「最高の反面教師だね」
「これ以上はないまでの」
「そうした人達だね」
「そうだよ、その人達がいるから」
 だからだというのです。
「もうね」
「絶対にだね」
「ふわりに愛情を注いでくれて」
「これからも幸せにしてくれるね」
「そうしてくれるよ、命があるものは」
 それならともです、先生歯言いました。
「理想だけれど誰でもね」
「幸せになるべきね」
「絶対に」
「先生はそう考えてるよね」
「いつもね」
「人だけでなくね」
 まさにというのです。
「どの命もだよ」
「だからふわりも幸せになる」
「そうならないとね」
「あんな人達とはもう関わらないでね」
「そうあるべきだよ、しかしあんな人達が生きものを飼えない様にしないと」
 先生は今度は暗いお顔になって言いました。
「またこうしたことが起こるね」
「そうだよね」
「実際結構起こってるみたいだし」
「ふわりみたいなことが」
「捨てられる子達がいるね」
「彼等は買ったと言ったね」
 ふわりをお金で、です。
「完全にもの扱いだったね」
「そこが問題だよね」
「命あるものなのに」
「商品として買って」
「それでいらなくなったら捨てるっていう感覚が」
「そうした考えのお店やお客さんがあって」
 この世にというのです。
「ふわりみたいなことが起こっているからね」
「ペットの生体販売も問題なんですね」 
 トミーも深刻なお顔で言いました。
「そうなんですね」
「そうなんだ」
 実際にとです、先生も答えました。
「やっぱりね」
「ふわりのいたお店は良心的で」
「ふわりのお話を聞いて悲しんでくれてね」
「そして対策を移してくれるとのことですが」
「ああしたお店だけじゃないよ」
 この世にあるのはというのです。
「残念ながらね」
「そのお話もされていましたね」
「お店の裏側に工場みたいにね」
「繁殖だけの為にですね」
「いる子がいたり」
「売れ残ってもですね」
「酷い扱いをするお店があるから」
 世の中にはというのです。 
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