八条学園騒動記
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第六百三十二話 各国のホラー映画その六
「あの国はね」
「それもタイならではだな」
「そしてインドネシアは」
今度はこの国だった。
「バロンとランダがね」
「よく出るか」
「僕が観た映画だと」
インドネシアのホラー映画ではというのだ。
「イスラムかね」
「バロンとランダがか」
「どっちかの系列だよ」
「あの国だとそうか」
「それでやっぱりかなりね」
この国のホラー映画もというのだ。
「明るいよ」
「そうなんだな」
「そしてハッピーエンドなんだよね」
インドネシアのホラー映画もというのだ。
「これが」
「本当にハッピーエンド多いな」
「そうだね、ちなみにベトナムだと女の人がね」
「強いんだな」
「もう若くて奇麗な女の人もお婆さんも子供も」
女性ならというのだ。
「無茶苦茶にね」
「強いか」
「あの国の場合は」
「それで女の人がか」
「引っ掻いたり噛み付いたり武器も使ってね」
「モンスターを倒すか」
「時には小学生の女の子がビームバズーカ撃って」
そうしてというのだ。
「巨大な怪物もね」
「倒すのか」
「そうだよ」
「凄い女の子だな、というかな」
「というか?」
「今お前噛み付いてといったな」
「うん、言ったよ」
その通りだとだ、マルコは答えた。
「実際に映画でそうしてるよ」
「妖怪にもか」
「そうするんだ」
「凄いな、それは」
マチアはこの日一番驚いた顔になって応えた、彼にとってはそのことが最も驚くべきことであったからである。
「噛み付くなんてな」
「ベトナムの女の人どのジャンルの映画でもだよ」
「ホラー以外でもか」
「強くてね」
それでというのだ。
「そうした攻撃もするんだ」
「それは凄いな」
「リアルでもだよ」
この国の女性はというのだ。
「喧嘩とかになったら」
「噛み付くのか」
「そうするよ」
「強烈だな」
「あの国の女の人ってね」
「喧嘩になると噛み付くか」
「それで夫婦喧嘩をしたら」
その時はというと。
「カップルでもね」
「噛み付くか」
「それもあるし」
マルコはさらに話した。
「ある部分をちょん切ることも」
「ある部分か」
「わかるよね」
「あ、ああ」
マルコは先程よりもさらに驚きそれに加えて蒼白になって応えた。顔の色が完全に変わってしまっていた。
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