八条学園騒動記
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第六百三十一話 最後の最後はその六
「更正しない」
「頭打たないとね」
「それで更正すればいいが」
「しないとね」
「クレーマーになって挙句はな」
「犯罪者だね」
「それになる」
こう言うのだった。
「もっとも成績がよくてもな」
「ドキュンはいるね」
「行いがな、けれどな」
「所謂不良だとね」
「ドキュン率高いな」
「それは言えるね」
「あれだ、蝶々は蝶々で集まってな」
マチアはこうしたことも言った。
「花に寄る、そしてゴキブリはゴキブリで集まってな」
「汚い奴等は汚い奴等で集まって」
「ゴミに寄る」
「そうなるんだね」
「そうだ、屑は屑で集まってな」
「不良にはドキュンが多くて」
「ドキュンもな」
「集まるんだね」
「悪い場所にな」
「それじゃあ頭のいいドキュンは」
今話に出たこうした連中はいうのだ。
「どうなるか」
「やっぱり類は友を呼ぶでな」
「集まるんだね」
「そうした連中もな」
「そうなるんだね」
「ただ、本当に不良はドキュン率高いな」
マチアは腕を組んで言った。
「そうした奴がイキがって不良になってな」
「それで集まるんだね」
「そしてな」
「そのうえでだね」
「ああ、もうな」
それこそというのだ。
「徒党を組んで悪事を為すんだよ」
「そうするんだね」
「そんな連中がこの学園に来ることはな」
「防がないと駄目だね」
「ああ」
それは絶対にというのだ。
「さもないとな」
「クレームつけてきてね」
「最悪店の中で暴れてな」
そしてというのだ。
「いらん仕事も増やすしな」
「入れないことは正解だね」
「出入り口でチェックしてな」
そうしてというのだ。
「正解だよ」
「本当にそうだな」
「全くだね」
「ああ、ただ思うことは」
それはとだ、ここでマチアは言った。三時を回った店は次第にだが客が減ってきている。太陽はまだ高いが。
「そうした奴は減ってもいなくならないな」
「それはそうだね」
マルコもそうだと頷いた。
「ああした社会の屑はね」
「そう言うしかない奴はな」
「減ってもね」
それでもというのだ。
「どうもね」
「いなくならないな」
「そうなんだよね」
「あれだな、害虫は減らせてもな」
「いなくならないね」
「ある種類の害虫を駆除しても」
それが出来てもというのだ。
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