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八条学園騒動記

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第六百三十一話 最後の最後はその四

「出来るだけ」
「それはそうだね」
 実際にとだ、マルコも頷いた。
「来ることは想定しないといけないけれど」
「出来るだけな」
「来ないで欲しいね」
「あと酔っ払いもな」
 こうした者もというのだ。
「出来るだけな」
「来ないで欲しいね」
「本当にな」
「心構えはしていても」
「地震とか台風とかそうだろ」
「絶対に来ないで欲しいね」
 この時代災害のエネルギーはかなり吸収出来て被害を抑えてかつそのエネルギーを産業に利用出来るが損害を完全になくせない場合もあるのだ。
「そんなものは」
「クレーマーもそうだろ」
「災害と同じだね」
「まさにな」 
 そうした存在だというのだ。
「ああした連中はな」
「災害みたいなもので」
「出来るだけな」
「来ないで欲しいね」
「災害なんて来ないのが一番だ」
 マチアは言い切った。
「まさにないにな」
「越したことはないね」
「ああ」
 本当にだ、マチアは言った。
「だからな」
「クレーマー来るなだね」
「お札でクレーマー除けあったらいいのにな」
「災害とかはあるけれどね」
「それでもクレーマーはないな」
「災厄除けだとね」
「それはな」
 少なくとも連合のどの宗教にもないものだ。
「ないからな」
「それでだね」
「この場合はな」
 マチアは考えながら述べた。
「商売繁盛か」
「それになるんだ」
「クレーマーもいない方がな」
「あっ、他のお客さんが来るね」
 マルコも頷いた。
「嫌な人がいるお店には人は来ないから」
「それは店員さんだけじゃなくてな」
「お客さんもだね」
「客が暴れてたり文句ばかり言う店に来たいか」
「言うまでもないね」
「だからな」
 それでというのだ。
「この場合はな」
「強いて言うなら」
「商売繁盛だろ」
「そうなるんだね」
「ああ」
 だからだというのだ。
「それをお願いしておくことになるな」
「そういえば」
 ここでマルコは店にしているクラスの壁を見た、その壁を見ると何枚ものお札やお守りが貼って飾られている。
「商売繁盛はね」
「もうしているな」
「そうだね」
 まさにというのだ。
「もうしているね」
「用意がいいな」
「これのお陰でね」
 お札やお守りのというのだ。 
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