| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百三十一話 最後の最後はその三

「あと少しだ、しかし」
「しかし?」
「本当に油断はな」
「出来ないね」
「モンスタークレーマーとかな」
「来るよね」
「お店をやっているとな」
 それならというのだ。
「もうな」
「付きものだよね」
「クレームの為のクレームでな」
「何でもいちゃもんつける人いるよね」
「世の中にはな」
「例えば窓が汚れていて」
 それでだ。
「奇麗にしろとかゴミ箱汚いからどけろとかな」
「あとおトイレの手を拭く紙がないとか」
「たまたまそうでな」
「クレームつける人いるね」
「スーパーとかコンビニとかでな」
「文句言う人は何処でもいて」
「それが生きがいの奴がな」
 クレームをつけるそのことがというのだ。
「そうした奴いるな」
「それで言い掛かりでね」
「言って来る奴もな」
「いるね」
 実際にとだ、マルコも頷いた。
「本当にクレームの為のクレームで」
「どうにもならないな」
「そんな人はね」
 それこそというのだ。
「もうだよ」
「どうしようもない、そしてな」
「そんなどうしようもない人も来るね」
「その可能性もな」
「あるね」
「ゼロじゃないからな」
 その可能性もというのだ。
「本当にな、そうした人が来るとな」
「そうした場合はね」
「ちゃんと対処しないといけないからな」
「具体的にはどうするか」
「風紀部呼ぶとな」
 それならというのだ。
「特に第三風紀部な」
「ロシュフォール先生のところだね」
「あそこを呼ぶとな」
 それなたというのだ。
「もうな」
「どんなクレーマーもね」
「黙ってな」
 そしてというのだ。
「逃げるからな」
「それでだね」
「あの連中呼ぶな」
「その必要もあるし」
「用心はしような」
「そういうことだね」
「ああ」
 まさにというのだ。
「その時はな」
「用心はしておくことね」
「もうロシュフォール先生が来たら」
 その風紀部の顧問である彼がというのだ。
「もうな」
「それでだよね」
「皆逃げるからな」
「効果的だね」
「ああ」
 だからだというのだ。
「その時はな」
「そうしようね、しかし」
「しかし?」
「そんな奴来ないで欲しいな」
 言ったそばから思うことだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧