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夢幻水滸伝

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第二百十三話 敢えてその海にその一

               第二百十三話  敢えてその海に
 ダーガーはリーにシェリルからの申し出を伝えた、するとリーは笑って述べた。
「わかった、ほなカーペンタリア湾でな」
「一戦をして決めるということで」
「そうしような、ではそこでまた会おう」
「それでは」
「それでや」 
 リーはダーガーに戦の話を終えてからさらに言った。
「よおここまで来てくれた、ちょっとご馳走したいがな」
「それは」
「遠慮はええで」
 それはとだ、リーは笑ったまま返した。
「お互い星のモンですぐに仲間になる」
「そやからですか」
「それはええわ」  
 遠慮はというのだ。
「そやからな」
「これからですか」
「東南アジアの美味いもん飲んで食べてな」
 そうしてというのだ。
「帰ったらええわ」
「そうですか」
「丁度私も食事や」
 それでというのだ。
「一緒に食べるか、このシンガポールはこの世界でも太平洋一の貿易港や」
「それで食材も料理人も集まるので」
「美味いものは幾らでも食べられる」
 そうした街だというのだ。
「それでこのお昼はカレーやったが」
「カレーですか」
「日本風のシーフードカレーや」
 このカレーだというのだ。
「一緒にどないや」
「遠慮は無用と言われましたし」
 ダーガーは少し目を輝かせて述べた、木の精霊の姿はエルフに何処か似ているがその目をそうさせている。
「それでは」
「一緒に腹一杯食べような」
「お腹一杯食べてこそですね」
「そや、充分動けるな」
「そうですね、オーストラリアでもです」
「そやな、私もや」 
 リー自身もというのだ。
「ほな今から」
「一緒にですね」
「カレーを食べような」
 こう話してだった、リーはダーガーを東南アジアの星の者達が集う場所に招いてそこでカレーを一緒に食べた。
 その時にブッパースウォングはダーガーに笑顔で話した。
「今は敵同士なのがな」
「残念やな」
「そやな」
「敵同士やけど私達は自分等嫌いどころかな」
「好きか」
「そや」
 こう言うのだった。
「むしろな」
「起きた世界ではよお話してな」
「一緒に遊ぶしな」
「そやからな」
「私のこともか」
「友達と思うてるわ」
「それはこっちもや、オセアニアの星の者達も」
 ダーガーが真面目な顔で述べた。
「東南アジアの星の者達とはな」
「起きた世界では仲ええな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「今は敵同士なのがな」
「残念やな」
「どうもな」
「自分イケメンやから人気あるで」
 チュットはダーガーに笑って話した。 
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