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夢幻水滸伝

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第二百十一話 陸戦においてもその十二

「敵の空船は全部倒した」
「そうしたさかいな」
「こっちの空船は空爆に入る」 
 敵軍へのそれにというのだ。
「そして敵軍全体をや」
「囲むな」
「そうする、そして敵の後ろにな」
 そちらにというのだ。
「十絶陣を展開させる」
「そうしてやな」
「完全に囲む、しかしな」
「道を開けるな」
「完全に断たん」
 それはというのだ。
「絶対にな」
「あえて開けてやな」
「完全にそうして死兵にはさせん」
 リーはここでもそうするのだった。
「そうなったら敵も必死で戦うからな」
「そうなると厄介や」
「そやからな」
「それはせんでやな」
「戦う」
 その様にするというのだ。
「ええな」
「そして戦ってくな」
「そや、このまま敵を倒してな」
「勝利を掴むな」
「そうする、ここで勝ったら」
 どうなるかもだ、リーはスーンに話した。
「東南アジアの統一が決まる」
「そうなるな」
「そやからな」
「ここはや」
 是非にというのだ。
「勝つ」
「その為にやな」
「ここはそうしてくで」
「わかった、ほなな」
「陸からの采配はこのままな」
「やってくわ、しかしな」
 スーンはリーに笑ってこうも言った。
「自分の采配は見事やが十絶陣の使い方もな」
「敵の動きを封じてるからか」
「ええな」
「そうした使い方も出来るからな」 
 十絶陣はというのだ。
「自由自在に動くさかいな」
「自分が動かせるな」
「何処に行けと念じたらな」
 それでというのだ。
「動くさかいな」
「それでやな」
「そう動かしてな」
 そしてというのだ。
「敵の動きも封じてるんや」
「中に入れば消え去る」
「このことは誰もが知ってる」
「あらゆるものがそうなる」
「ほなそれを使ってな」
 そのうえでというのだ。
「敵の動きを封じてな」
「やってくな」
「そや、ええな」
「ああ、そうしてな」
「戦ってくで」
 こう話してだった、リーは戦局全体を見据えそうして己の神具達も使って采配を執っていた。無論自身も術を使って戦っている。
 その中でティンはズーと激しい一騎打ちを展開していた。ティンは神具と術を使い闘っていたがその彼に。
 ズーは術にだった。
 素早い動きと爪に牙を使って闘っていた、一撃離脱で激しい攻撃を浴びせ。
 一旦後ろに着地してティンに言った。 
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