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夢幻水滸伝

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第二百十一話 陸戦においてもその十一

「やるで」
「そうしますね」
「そうして意地を見せるんや、ええな」
「そうですね、ここまで来れば」
「やったるで」
「そうしましょう、全軍突撃」
 カイも指示を出した。
「そして最後まで戦う、ええですね」
「わかりました」
「最後の最後まで意地を見せてやりましょう」
「我々の意地を」
「そうしましょう」
 将兵達はカイの言葉に明るく応えた、そしてだった。
 同盟軍は突撃に入った、既に多くの兵が倒れていたがそれでも戦うのだった。 
 その中でズーとカイは術を放ちかつ格闘も行っていた、二人共格闘向きの職業ではないが一般兵士はものの数ではなかった。
 彼等を次々に薙ぎ倒していく、ブッパースウォングはその戦局を見て言った。
「ちょっとこれはな」
「はい、我々ではです」
「とても太刀打ち出来ません」
「お二人共強過ぎます」
「何とかしたいですが」
「しゃあないわ、レベルも特殊技能も違い過ぎるわ」
 こう将兵達に話した。
「そやからな」
「星の方でないとです」
「何とか出来ません」
「お二人については」
「どうにもなりません」
「わかってる、ほなここは」
「行くで」
 ティンがブッパースウォングの横に来て言ってきた。
「今からな」
「リーさんから言われたか」
「ズーちゃんはそれがしが行くわ」
 こう告げた。
「実際そう言われたしな」
「ほなやね」
「それがしが率いている軍勢の指揮頼めるか」
「わかったで」
 ブッパースウォングは笑顔で応えた。
「ほなな」
「そういうことでな」
 こう話してだった。
 ティンは前に出てはズーとの一騎打ちに赴いた、その右手にある神具が銀色に輝きそのはじまりを告げた。
 コープチッティはカイの前にいた、そのうえで彼に言った。
「ほなな」
「今からと思ってました」
「自分もかいな」
「はい、一騎打ちを申し出ようと」
「これはというモンは来い」
「そう言おうと思ってました」
 こうコープチッティに話した。
「実は」
「そやったんやな」
「ですが」
「わしはその前に来た」
「そうです、それで来る人は誰か」
「わしやと思ってたな」
「国家連合の人の星で一番一騎打ち向きは誰か」
 それはというと。
「もう一人しかいない」
「まさにわしや」
「コープチッティ君です」
 カイはその彼に礼儀正しい口調と仕草で答えた。
「まさに」
「そやな」
「それではですね」
「これからはじめような」
「そうしましょう、意地を見せます」
「ほなその意地受けるわ」
 こう話してだった。
 二人は一騎打ちに入った、そしてティンとズーもそれに入っていた。リーはその状況を見ながらだった。
 戦局全体を見てスーンに言った。 
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