夢幻水滸伝
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第二百十一話 陸戦においてもその四
「そやからな」
「ここはやな」
「あと少し見守るで」
「わかったわ」
こう話してだ、そしてだった。
両軍はことの成り行きを見守った、すると暫くして四人共急に動きが弱ってきた。そうしてであった。
動けなくなり戦艦の上に降りた、そうしてへたり込んだが。
ここでだ、リーは言った。
「双方引き分けやな」
「そやな、これでな」
まさにと言うのだった。
「海での戦はな」
「終わったな」
「私達の勝利、そして同盟軍はまずは海でな」
ロシティーに確かな声で述べた。
「そうなった」
「それで自分は」
「今から移動の術でカンボジアとベトナムの国境に向かう」
そこにというのだ。
「そしてな」
「そこで戦の采配執るんやな」
「そうしてくる、後は任せてええか」
「任せてくれ」
これがロシティーの返事だった。
「是非な」
「ほなな」
「それであの二人はどうする」
ロシティーはテレサとリサールの今現在の処遇にも問うた。
「一体」
「戦は終わった、一騎打ちはそれぞれ引き分けやったが」
「戦はおいら達の勝利やな」
「それで終わったからな」
「仲間になることを言うな」
「そうする」
リーはロシティーに強い声で答えた。
「ここはな」
「ほなな」
「そしてな」
そのうえでとだ、リーはさらに話した。
「戦後処理をしていく」
「ほなな」
「よし、そういうことでな」
二人でこう話してだった。
リーは戦後処理をロシティー達戦場にいた他の星の者達に任せた、戦死した者達の復活に負傷者の治療そして艦艇の曳航を行わせた、無論遭難者の救助もだ。
そして自身は移動の術ですぐにカンボジアとベトナムの国境に来てそこにいる星の者達に強い声で告げた。
「ほな今からな」
「進撃やな」
「そうするで」
こうスーンに話した。
「ええな」
「わかった、もうな」
見ればだ、ベトナムの方は。
敵軍が今まさに進撃しようとしていた、スーンはその状況を見つつそのうえでリーに応えた。
「あっちもや」
「攻めて来るな」
「ほなな」
ここはというのだ。
「お互いにやな」
「進軍してな」
「激突するな」
「その形になるな」
「そやな、ほな」
「今から進軍開始や」
リーはこう言ってだった、国境に集結していた軍勢を進撃させた、自身は神船に乗って空から采配を執るが。
ズーはその神船を見てカイに言った。
「リーさんが来たな」
「移動の術で瞬間移動ですね」
「それで来たな」
「ということはです」
「ああ、あかんわ」
ズーは貝殻を出してだった。
テレサに連絡をすると返事はなかった、それでカイに話した。
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