夢幻水滸伝
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第二百十一話 陸戦においてもその三
「確実にな」
「こっちもそのつもりやった」
「お互いにやな」
「このカードは百発百中やった」
自身の神具であるサン=ジェルマンのカードを武器として放った時はというのだ。
「そうやった」
「それがか」
「自分は全部かわしてる、これが星のモンやな」
「お互いにそやな」
「そういうことやな、しかし」
それでもとだ、リサールは言葉を続けた。
「おいらにも意地がある」
「その意地にかけてやな」
「それを見せたる」
その意地をというのだ。
「そうしたる」
「意地か」
「そっちにしてやられてきた」
国家連合即ちリーの策にというのだ。
「賊やモンスター退治をさせられてきた」
「それが癪でか」
「ここにも戦いたい奴を連れてきた」
テレサと共にそうしてきたというのだ。
「自分等を一発ぶん殴りたい奴をな」
「そういうことやな」
「それで戦ってる、そやからな」
「意地を見せるか」
「そうしたるわ」
こう言ってだ、今度は。
獣の術であるミサイルを放った、それも執拗なまでに。
そうしてアルフィアンを攻撃するがアルフィアンもだった。
多くの氷の刃を放ってそれでミサイル達を相殺した、続けてギルガメスを召喚したがリサールはエキドナを出して相殺した。
二人の一騎打ちも続いた、二組の一騎打ちは何時も続き。
それを見ていたロシティーはこれはという顔になってリーに言った。今二人は神船の艦橋に並んで立っている。
「四人共退かんな」
「そやな」
リーも見つつ頷いた。
「見事なまでにな」
「そやな、しかしな」
「しかし?」
「こうなるとわかってだ」
こうロシティーに述べた。
「私はな」
「そやったか」
「四人共強いだけやない」
「実力もやな」
「拮抗してるからな」
それ故にというのだ。
「こうなることはな」
「わかってたか」
「そしてどうなるかも」
このこともというのだ。
「わかってるつもりや」
「先は読んでるか」
「終わりのないもんはない、特に一騎打ちはな」
この勝負はというと。
「他の戦よりおも遥かに気力と体力を消耗する」
「常に緊張の極みで向かい合って動くからな」
「それだけにや」
「相当に疲れるな」
「そうそう長い間は出来ん」
「それでか」
「もうそろそろや」
何時間も続いたがというのだ。
「終わるわ」
「そうなるか」
「そしてや」
リーはさらに言った。
「どういう結末になるか」
「もうすぐやな」
「わかるで」
「そうなるか」
「そや」
まさにというのだ。
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