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夢幻水滸伝

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第二百十話 マレー沖の海戦その十

「私の意志によってな」
「そうなのですか」
「この船の攻撃はリー様が思われる方に動きますか」
「そうなりますか」
「そや」 
 実際にというのだ。
「この神船は私が思う姿になったな」
「そして攻撃もですか」
「誘導されますか」
「そうなりますか」
「そうした神具や、そやからな」
 それ故にというのだ。
「強い、ほなこのままな」
「攻撃を続けますね」
「そうしますね」
「ここは」
「そうしていってな」
 そしてというのだ。
「敵を倒してく、それとな」
「それと?」
「それとといいますと」
「敵の二隻の旗艦を集中的に狙う」 
 そうもするというのだ。
「そうしてくで」
「星の方の乗艦をですか」
「集中的に攻撃しますか」
「その様にしますか」
「そうしてくで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「敵の指揮系統を乱すで」
「わかりました」
「ではその様にしていきましょう」
「そしてそのうえで、ですね」
「敵を倒しますね」
「そうしてくで」
 こう話してだった。
 リーはテレサとリサールがそれぞれ乗る戦艦に対して空からの砲撃を強めた、彼と共に来た空船達には同盟軍の他の空船達を攻めさせた。
 国家連合軍の攻撃は強かった、それでだった。
 同盟軍の船は次々と損害を受けていった、中には沈んでいく船もあった。テレサはその状況を見て指示を出した。
「戦闘を優先させるが」
「それでもですね」
「救助もしますね」
「撃沈された船に乗っていた者達を」
「そうする、そしてな」
 そのうえでとだ、テレサは部下達に話した。
「助けてくで」
「将兵は見捨てない」
「決してですね」
「そうしますね」
「生きてるモンはそうしてな」
 そしてというのだ。
「死んだモンはな」
「蘇らせますね」
「魂は今も漂っているので」
「そうしますね」
「敵は魂までは消してない」
 それはしていないことも話した。
「一切な」
「左様ですね」
「魂は特別な方法でないとこの世から消せません」
「若しくは寿命にならないと」
「そして普通は魂までは消しません」
「相当な凶悪犯でもないと」
「それをリーさんも守ってるわ」
 敵の総大将である彼もというのだ。
「それは有り難い、そやからな」
「はい、ここはですね」
「戦闘優先ですが救助も行いますね」
「そうしますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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