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夢幻水滸伝

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第二百十話 マレー沖の海戦その二

「その中の四智星は三人おる」
「シェリルさんと日本の芥川さんと」
「そしてリー君や」
「左様ですね」
「術は私、機転は芥川の兄ちゃんでな」
「そして教養はリーさんですね」
「そや、しかし教養だけやない」
「あの人は頭の切れもいいですね」
「相当にな」
 そうだというのだ。
「それでどうにかしてや」
「あの人に気付かれない、そして対策を建てられない様にして」
「攻めてな」
「勝つことですね」
「それが大事や」
 トーストを一枚食べフルーツジュース、数種類の果物を潰して混ぜ合わせたそれを飲みつつ述べた。
「リー君にな」
「劣勢なら劣勢で、ですね」
「勝ち方があるわ」
 そうだというのだ。
「それを今考えてる」
「現在進行形で」
「そや、オセアニアの星のモンを全部集めて」
「そのうえで、ですね」
「策を練るで」
「シェリルさんだけやないですか」
「作戦会議でもあるからな」
 その為にというのだ。
「ここはな」
「全員集めて」
「そして話をするで」
「そのうえで策を練りますか」
「そうするで」
 こう言うのだった。
「ええな」
「それでは」
 ダーガーはシェリルのその言葉に頷いた、そして。
 フォークとナイフを使って切ったベーコンエッグの白身とベーコンを食べた、そうしてからまたシェリルに言った。
「これよりですね」
「会議はもうすぐにな」
「朝食の後で」
「開いて」
 そうしてというのだ。
「やるで」
「わかりました」
「幸い今日は休日やしな」
「皆オフなので」
「休日の時間を使わせて悪いが」
 それでもというのだ。
「やっぱりな」
「こうしたことはですね」
「しっかり話をせんとな」
 そうしなければというのだ。
「あかんやろ」
「はい」
 ダーガーもそれはと答えた。
「やはり」
「そやな、ほなな」
「戦の用意についてですね」
「星のモン緊急招集や」
 オセアニアの彼等をというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「じっくり話すで、お昼はこっちで食べる」
 キャンベラのシェリルの官邸でというのだ。
「折角の休日潰すしな」
「それならですね」
「そや、こっちで思い切りご馳走するで」
「それでは」
「牛肉も羊も用意するで」
 マトンやラムもというのだ。 
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