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ドリトル先生と幸せになる犬

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第五幕その二

「自分達の下らない理由でどんな悪事もです」
「働きますか」
「そうする人達です」
 まさにというのです。
「ですから」
「要注意ですか」
「はい」
 そうだというのです。
「まことに」
「そういえば」
 先生に言われてです、スタッフの人もはっとなって応えました。
「生きものを虐待する人はやがて」
「人にもですね」
「そうします」
「異常犯罪者や凶悪犯にも特徴がありまして」
「命を粗末にする人はですか」
「人にも命はありますので」
 だからだというのです。
「普通にです」
「人も粗末にします」
「その夫婦は既に娘さんも粗末にしています」
「怒鳴って猫を死なせることに同意させようと迫っていますね」
「自分達が旅行に行きたい為に」
 まさに自分の欲の為にというのです。
「こうした人達はです」
「どんな悪事を犯しても平気ですか」
「そして悪事がばれても訴えられないとです」
「平気ですか」
「世の中そんな人達もいますから」
 こうスタッフの人にお話しました。
「そして裁判にかけられても罪悪感もなく」
「そこに至っても」
「嘘や言い逃れに終始します」
「罪だけは逃れようとしますか」
「他の人をどれだけ騙してもです」
「本当に罪悪感がないんですね」
「命をどう思うかは良心のパラメーターの一つではないか」 
 その様にというのです。
「僕は考えています」
「ではこの夫婦はですね」
「良心がありません」
「それがサイコパスで」
「はい、自分達の都合で」 
 それがどれだけ自分勝手で下らないことでもというのです。
「平気で悪事を犯し人を踏み躙ります」
「だから要注意ですか」
「若し悪事を行えば」
 その時はといいますと。
「容赦なく通報すべきです、見逃しても」
「反省もしないですか」
「絶対にしないです」
 そうした人はというのです。
「そして躊躇なくです」
「悪事を繰り返しますか」
「ですから」
「警察に通報すべきですか」
「確かな証拠を掴めば尚更いいです」
 その時はというのです。
「まことにです」
「そうした人はですね」
「注意することですね」
「はい」
 先生は強い声で答えました。
「実に」
「わかりました、そうします」
 スタッフの人も答えました。それも真剣なお顔で。
「先生の言われる通り」
「お願いします、それが犯罪を減らし」
「可哀想な生きものを減らすことにもなりますね」
「こう思いたくないですが」
 先生はこう前置きしてお話しました。 
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