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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百二十五話 総帥さんのお言葉その八

「言われたよ」
「王様の上、そうよね」
「中国では皇帝が王を任じていたよ」
 属国の王様とかにだ、国内でも皇族の人を王に任じていた。
「それで日本でもね」
「ああ、長屋王ね」
「あと女性の皇室の方を内親王とお呼びするし」
「皇帝、天皇陛下は王の上におられるのね」
「それで一つの文明を治めるね」
「そうした意味もあるの」
「複数の民族や宗教の上にも立っていて」 
 何でも王は一つの民族一つの宗教の上らしい、元々は部族の長だったのでそうした立場になるとのことだ。
「そうした存在であられるから」
「格が違うっていうの」
「総帥さんご自身がね」
「それで気圧されたの」
「オーラでね」
「流石は陛下かしら」
「長嶋さんが直立不動だったから」 
 その園遊会においてのことだ。
「長嶋茂雄さんがね」
「ミスタープロ野球って言われた人が」
「それでプラシド=ドミンゴもね」
 世界的なテノール歌手のこの人もだ。
「賞を貰う時深々と頭を下げて両手で恭しく受け取っていたよ」
「ドミンゴって三大テノールの」
「あの人だよ」
「私も名前聞いてるけれど」
「アメリカ大統領が自分から握手を求める様な人だけれど」
 それでもだ。
「天皇陛下にはなんだよ」
「物凄いわね」
「恐ろしい国家元首を持ったと思うよ」
 日本人はだ。
「つくづくね」
「まあ天皇陛下ならね」
「それもあるよね」
「あの方はね」
「だからね、総帥さんは首相にも負けていないと思うけれど」
 その放たれるオーラにしてもだ。
「天皇陛下はね」
「本当に別格ね」
「総帥さんご自身が言われてるから」
「それで直立不動だったのね」
「そう言われているよ」
 総帥さんご自身がだ。
「周りの人達もそうだったらしいし」
「そうなのね、というか園遊会って」
 香織さんはこちらのお話もした。
「そうそう呼ばれないわよね」
「呼ばれるなんてね」
 それこそだ。
「一生の名誉だよ」
「そうよね」
「長嶋さんですらだったから」
「呼んで頂いてだったのね」
「感激しているのはね」
 それはだ。
「陛下にお会いして直立不動だったから」
「それだけでわかるわね」
「そんなところだから」
 それでだ。
「呼んで頂くなんてね」
「それだけで凄いわね」
「総帥さんも名誉だと言われてるよ」
「あの方も」
「うん、まあ僕が呼ばれることはないし」
 このことは確信して言えた、それも笑って。
「その点気楽かもね」
「そうよね、若しお呼ばれしたら」
「もう大変だよ」
「そうよね、着る服だってね」
「入る前のボディーチェックもね」
 これもだ。 
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