八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十五話 総帥さんのお言葉その九
「大変そうだし」
「それでお会いしたら」
「もう緊張なんてものじゃないだろうね」
「陛下だから」
「とんでもないことになるよ」
お呼ばれしたらだ。
「その時はね」
「着る服なんてどうなるのかしら」
「男の人はタキシードかな」
「そちらね」
「それもシルクのね」
「かなり上等の」
「女の人はもっと大変だよ」
このことは容易に想像がついた。
「それこそね」
「そうよね」
「西陣織とか」
「その中でも上等の」
「そういうのだと思うよ」
「やっぱりそうなるわね」
「それだけでも大変だし」
これで終わらないのが凄い。
「ボディーチェックも凄くて」
「陛下にお会いするだけでもね」
「かなりでね」
「お声かけてもらったら」
「もうだよ」
そんなことはだ。
「総帥さんみたいにだよ」
「完全にね」
「気圧されるわね」
「総帥さんですらだから」
いつも世界のビップの人達と会っている様な方でもだ。
「もう僕達なんてね」
「もうどうなるか」
「わからないよ」
「そこまでの方よね」
「首相には普通に会えても」
日本のこの人にはだ。
「陛下にはね」
「そうはいかないわね」
「もう持っておられるものが違うから」
「普通の人とはね」
「だからとてもだよ、昭和帝なんて」
もう伝説になっているこの方はというと。
「物凄かったからね」
「マッカーサー元帥が位負けしたのよね」
「会談で心服したっていうから」
「元帥って相当よね」
「軍の最高位だよ」
階級においてはだ、アメリカ軍ではそうであり今は存在していない位だ。非常時に任命されるという。
「それで何百万の人を動かす」
「そんな人よね」
「物凄く偉いよ」
言うまでもなくだ。
「そんな人でもだよ」
「太刀打ち出来なかったのね」
「考えてみたらその元帥を任命する方だから」
日本軍のその人達をだ。
「だからね」
「元帥でもなのね」
「太刀打ちなんてね」
元帥でもだ。
「出来ないよ」
「そういうことね」
「鄧小平も心服したらしいし」
当時中国の最高権力者だった人である。
「陛下のお言葉を聞いてね」
「それでなのね」
「もうそのお心たるや」
「物凄いもので」
「もう威厳もね」
「凄かったのね」
「そうみたいだよ、あの方がおられたから」
そうだったからこそだ。
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