八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十五話 総帥さんのお言葉その七
「そうさせて頂きます」
「是非ね」
「そして二人でね」
「一緒にですね」
「楽しくね」
「わかりました」
香織さんは総帥さんのお言葉に笑顔で頷いた。
そしてだ、その後でだった。
総帥さんは周りの人達と一緒にお餅つきに戻った、そして僕もつかせてもらったがその合間に香織さんが僕に言ってきた。
「凄い方ね」
「総帥さんはだね」
「オーラがね」
それがというのだ。
「違うわね」
「普通の人とは違うよね」
「ええ」
こう僕に話した。
「お話をしたらね」
「うん、前に来てくれただけでね」
「それがわかったわ」
「やっぱりね」
「世界的な企業グループの総帥さんだから」
「背負われているものが違うから」
それでだ。
「あの人はね」
「あれだけのオーラがあるのね」
「そうなんだ」
「そういうことね」
「僕は子供の頃からよくお会いしてるから」
八条家の人間としてだ。
「だからそんなに抵抗ないけれど」
「慣れてるのね」
「うん、けれどね」
それでもだ。
「そうじゃない人はね」
「私もね」
「特に初対面の人は」
香織さんにしてもそうだ。
「よくね」
「私みたいに言うのね」
「凄いオーラだってね」
「そうよね」
「うん、ただ総帥さんでもね」
そんな人でもだ」
「陛下のオーラには気圧されたってね」
「天皇陛下かしら」
「そうだよ」
「やっぱりあの方よね」
「園遊会にお招きしてもらってね」
「それでお会いしたら」
「昭和帝にも招いて頂いて」
そうしてだ。
「先帝陛下にもだったけれど」
「どちらの方にもなのね」
「そうして頂いたけれど」
残念ながら今上陛下はまだだ、総帥さんは今上陛下にお呼ばれするまで生きていたいと言われている。
「どちらの方にもね」
「オーラでなのね」
「気圧されたらしいよ」
「流石ね」
「やっぱり一国の主であられるし」
この日本のだ。
「二千六百年以上の伝統を守っておられて皇帝だから」
「天皇陛下って皇帝なのよね」
「英訳したらそのままだよ」
エンペラーとなる、当然フランス語だとランペルールドイツ語だとカイゼルだ。そう言うと本当に凄い。
「そうした方だから」
「違うのね」
「世界的な企業グループの総帥さんでもね」
それすらと言っていい。
「王の上に立たれる方の前ではって総帥さんもね」
「言われたの」
「全く格が違うってね」
その様にだ。
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