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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百二十五話 総帥さんのお言葉その六

「流石に」
「普通は無理だね」
「はい、ですが毎日しているとですか」
「若い頃からね」
「そうしていたらですね」
「出来るよ」
「そこにスクワットもですから」
 そちらも千回二千回とされる、だから畑中さんのお身体はとても九十代には見えない。四十代位の体格だ。
「尚更ですね」
「そしてよく食べて」
「お身体も労わっておられますね」
「よくお風呂に入っているね」
「はい」
 畑中さんも意識してそうされている。
「お湯で肩や膝、腰をです」
「癒しているね」
「いつも」
 入浴はこうした場所に凄くいい、身体を温めるということがどれだけ身体にとっていいかということだ。
「そうされています」
「お湯に入っているね」
「サウナもでして」
 そしてだ。
「間に水風呂に入られています」
「よく温めて冷やして」
「それを繰り返されています」
「そうしていたらね」
「ああしてですか」
「膝や腰も大丈夫だよ」
「痛めないんですね」
「ケアをしているとね」
 それならというのだ。
「あの人の様にだよ」
「九十代でもだよ」
「ああして動けますか」
「そうだよ、だから義和君もね」 
 僕もというのだ。
「しっかり努力していたら」
「畑中さんみたいになれますか」
「そうなれるよ」
「そうですか」
「うん、そして」 
 総帥さんは今度は香織さんを見た、そして香織さんに対して優しい笑顔でそのうえでお話をされた。
「義和君を宜しくね」
「はい」
 香織さんは総帥さんのその言葉に応えた。
「私でよかったら」
「是非ね」
「はい、私の出来る限りのことで」
「そうしてね」
「わかりました」
「彼はいい人だよ」
 僕についても話してくれた。
「信頼出来る人だしね」
「約束を守って」
「嘘も言わなくてね」
「裏表がないですね」
「そうした人だからね」
 それでというのだ。
「信じられるよ」
「信じていい人ですね」
「そうだよ。だからね」
「信じてそのうえで」
「頼りにして」
「そして私も」
 香織は自分に言い聞かせる様にして言ってきた。
「そんな義和にですね」
「頼られる様になってくれるかな」
「そして信じて信じてもらおう」
「そうした人になってくれるかな」
「はい」
 咲は総帥さんの言葉に明るい笑顔で応えた。
 
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