八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十三話 お餅つきその十三
「あの人は別格ですね」
「美人で頭もよくて性格もいい」
「完璧な人ですね」
「それにあの存在感だから」
全く老け込まない美貌に加えてだ。
「昔から凄い人気なのよ」
「伝説的な位ですね」
「あの人を悪く言ったら」
それこそというのだ。
「大変なことになるから」
「今もですね」
「そうよ、今も熱狂的というか信者さんがおられるから」
サユリストという人だ、こうした人達まで大勢いるところも吉永小百合さんという人の素晴らしいところだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「悪口なんて言ったら」
「大変ですね」
「それでおばさんもなのよ」
奇麗と言いながら自分でおばさんと言うのがこの人の愛嬌だと思う、こうした辺りも僕がこの人を好きでいる理由だ。
「吉永小百合さんみたいにね」
「目指されていて」
「いつも気をつけているのよ」
「お酒もそうで」
「よく寝てね」
「運動もですね」
「しているわ」
こう僕に話してくれた。
「いつもね」
「だから髪の毛もお肌もですね」
「奇麗なのよ」
「そうなんですね」
「お手入れもしてるし」
それでというのだ。
「この通りなのよ」
「努力されてるからこそですか」
「こうしたこと、美容になるわね」
「それもなんですね」
「努力して」
「何とかなりますか」
「そうよ、女優さんだってね」
この人達もというのだ。
「努力してね」
「奇麗なんですね」
「というか女優さんは外見が大事だから」
観られるお仕事だからだ、どうしてもそのことが大事になるのは言うまでもない。そして演技力もである。
「私より遥かによ」
「外見にはですか」
「気を使ってね」
そしてというのだ。
「努力してるわよ」
「やっぱりそうなんですね」
「何も努力しないと」
この人もこう言った。
「何にもならないわよ」
「奇麗にもならないですね」
「そう、そして性格もね」
「そっちもですね」
「努力して磨かないと」
「よくならないですね」
「何の努力もしないと」
性格のこともというのだ。
「さっきお話したね」
「他の人に本気で自分を尊敬しろと言う様な」
「恥知らずで馬鹿な人になるわよ」
「自分を磨くと振り返りますからね」
「自分のことをでしょ」
「はい、どうしても」
自分を見つめなおさないと自分を磨けない、悪い部分をなおす為にはどうしても自分の悪い部分を見てそこをどうにかしないといけないからだ。
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