夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百七話 同盟という選択その四
「ちょっとな」
「おかしいな」
「情報の出どころもな」
「それもな」
「えらい細かいところまでわかってる」
賊やモンスターの居場所がというのだ。
「それに従って動いているけどな」
「この情報どうやってわかった」
「それが不明やな」
「ほんまにな」
こうした話をした、だが。
賊やモンスターがいるのならだった。二人は動かざるを得ず自分達も出てそうして彼等を降し倒していっていた。
その中でだ、テレサは今はリサールと共にジャングルの中でモンスター達と戦っていた。兵達も火聞いているが。
テレサは空を飛んで襲い掛かってきたモンスターの群れに向かっていき。
死神の大鎌を一閃させた、そうしてだった。
モンスター達を倒した、何十体もいるモンスター達もその一撃で倒された。
地上ではリサールが戦っていた、殺到して来るモンスター達にだった。
トランプのカードを出した、カード達はそれぞれのモンスターの急所を的確に切り裂き貫き倒した。
そうして主の手に戻った、リサールはそのカード達を見つつ自分の横に降りてきたテレサに対して言った。
「これでな」
「この戦闘は終わりやな」
「そやな、賊やモンスター位やと」
「私等の敵やない」
テレサは冷静な声で述べた。
「レベルがちゃう」
「しかもおいら達にはこれがある」
「神具がな」
「そやから勝てるが」
それでもというのだ。
「ほんまにな」
「賊やモンスターの場所がな」
「的確やな」
「情報通りや、まるで」
テレサはその目を鋭くさせて話した。
「私達にあえてや」
「賊やモンスターを倒させてる」
「そんな感じやな」
「それやと」
リサールはテレサのその言葉を受けて述べた。
「誰かがそうさせてる」
「その誰かが気になるな」
「おいら達がモンスターを倒してる間に大きな動きがあった」
「ああ、国家連合はインドネシアとの戦に入って」
「あの国を倒してな」
「国家連合に組み入れた」
「インドネシアも同じやった」
この国もというのだ。
「賊やモンスターの退治をしていた」
「もっと言えばタイもベトナムもな」
「そしてインドネシアはそれで戦力を分散させてた」
インドネシア各地にいる賊やモンスター達を倒す為にそうしていたのだ、百万以上ある戦力をそうしていたのだ。
「そしてそこにな」
「国家連合が急襲を仕掛けてな」
「それでインドネシアは負けた」
「国家連合は隙を衝いたな」
「そうなるな、けどな」
「これはもう普通にあれや」
テレサは鋭い目になって述べた。
「国家連合が仕組んだことや」
「インドネシアに賊やモンスターの征伐をさせてな」
「戦力を分散させな」
「そこで攻めた」
「見事な謀略や」
「敵の動きを止めて」
そしてというのだ。
「戦力も分散させてな」
「そのうえで賊やモンスターも退治させる」
「攻める方にとっては一石三鳥や」
「まさにそやな」
「戦の後も考えたな」
そうしたというのだ。
ページ上へ戻る