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夢幻水滸伝

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第二百七話 同盟という選択その二

「考えてた、ただ答えが出んで」
「それでか」
「迷ったんで賽子転がした」
「それで決めたんやな」
「そやった、しかしな」
「しかし?」
「正直フィリピン一国ではやっていけんしおいら達二人だけで世界も救えん」
 リサールは星の者として話した。
「どうもな」
「それでやな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ちょっとな」
「考えていかなあかんな」
「統一してから本格的にな」
「どうしていくか」
 二人で話しながら仕事をした、そうしてだった。
 まずはフィリピンを統一した、二人の周りの者達がこのことに喜んだが二人共そうなった時にあらためて二人で話をした。
 テレサは自分からリサールに言った。
「さて、これまで話してきたけど」
「これからや」
「そや、どないするか」
「それが問題や」
「他国との同盟か」
 テレサは自分の向かい側の席に座るリサールに問うた。
「それをか」
「考えていくべきやろ」
「そうか、今この東南アジアはシンガポールを中心としてな」
「リーさんやな」
「あの人がおるシンガポールがな」
 この国がというのだ。
「軸になってな」
「そうしてや」
「国家連合が出来ていってる」
「シンガポールにブルネイ、マレーシア、ミャンマー、ラオス、カンボジアでや」
 これ等の国々でというのだ。
「国家連合が出来ていってる」
「そやな」
「その中に入るか」
「若しくは争うか」
「どうするかやが」
「私はこれまでも言うてるが」  
 テレサは自分の考えを述べた。
「このフィリピンだけではやっていけんしや」
「おいら達二人だけでもな」
「そや」
 それでというのだ。
「やっていけん、世界を救うこともな」
「無理やな」
「私達は世界を救うことがな」
 それがというのだ。
「目的やろ」
「そや、おいらにしても星のモンや」
 リサールもその通りだと答えた。
「星のモンの役割は何か」
「それはこの世界を救うことや」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「それを公として考えんとな」
「公な」
「おいらがこう言うとちゃうかも知れんが」
 それでもとだ、リサールはさらに話した。
「星のモンとしてな」
「この世界を救う」
「そうすることを第一としてな」
「それで考えんとあかんな」
「それでや、二人でやっていけるか」
 それはというのだ。
「果たしてな」
「世界を救うことが」
「どないや」
「もうそれはな」 
 まさにとだ、テレサも答えた。 
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