八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十二話 部活も終わってその九
「本当にね」
「神様はいる」
「大抵の人はそう思うでしょ」
神様はいると、というのだ。
「何だかんだで」
「やっぱりね」
「そうしたものを見て」
「神様はいるってね」
「生まれ変わりだってね」
「それあるよ」
僕は確信している。
「ある子供さんが亡くなってそのお家にまた子供が生まれたけれど」
「その生まれた子供がなの」
「亡くなった人と全く同じ場所に黒子があったとか」
「ああ、それはね」
「もう、だよね」
「遺伝とかじゃないわね」
それこそとだ、香織さんも答えた。
「やっぱりね」
「うん、生まれ変わりだってね」
その様にだ。
「誰もがね」
「思うわね」
「そう、実際にね」
僕も思うことだ。
「そうだと思ってるよ」
「亡くなった人はご兄弟に生まれ変わった」
「性別は違ったけれど」
このことはご両親も話してくれた。
「そうだってね」
「義和も思うのね」
「間違いなくね、本当にね」
このことはだ。
「あるよ」
「生まれ変わりは」
「誰が人を生まれ変わらせてるか」
「やっぱり神様ね」
「そうなるから」
それでだ。
「そうしたことを見ても」
「神様はいるわね」
「仏様もだけれど」
「そうよね」
「そうしたことを見ないで」
若しくは黙殺してだ。
「無神論とか出すのは」
「わかっていないわね」
「何でもね」
「そうよね」
「神様の存在を証明する」
こう言う人も多いだろうか。
「けれどそんなことはね」
「出来ないわよね」
「人間が出来る筈ないよ」
小さな存在である僕達がだ。
「到底ね」
「そうよね」
「人間の知識は僅かで」
本当に大海の中のスプーン一杯だ。
「それで出来ることもね」
「少しよね」
「だからね」
その為だ。
「神様の存在を証明するとか」
「無理よね」
「出来ると思ったら」
それこそだ。
「もうそれ自体が傲慢というか」
「人間がわかっていないのかしら」
「人間は万能じゃないよ」
間違ってもだ。
「そんな人間が神様の存在を証明出来るか」
「無理よね」
「神様はずっと高い存在だから」
人間なんかよりだ。
「だからこの世に不思議なことは幾らでもあるんだ」
「科学で証明出来ないことも」
「そもそも科学だって」
この分野の学問にしてもだ、これは技術でも同じだ。
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