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夢幻水滸伝

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第二百六話 複雑な諸島その五

「私はこれからはな」
「大統領としてですね」
「やってくわ」
「そうされますか」
「そしてマニラもな」
「治められますか」
「そうするわ、インフラを整備して租税もしっかりして」
 これまで以上にそうしてというのだ。
「そのうえでな」
「マニラをよりよくですね」
「したい、貧困についてもな」
 こちらの問題もというのだ。
「何とかしたい」
「マニラは実は」
 市長はテレサのその話を聞いて話した。
「貧富の差があり」
「スラム街もやな」
「ありまして」
「そやな、賃金を安定させて労働条件も改善して」
 テレサは今の自分の能力からわかることを聞いて述べた。
「そして雇用もな」
「確保しますか」
「財政基盤を確かにしたうえで公共事業を行ってな」
 そうしてというのだ。
「雇用を確保、その中でスラム街も整えて」
「建物をあらためて築いて」
「そして上下水道や道も整えて」
 具体的な内政の話もしていった、テレサは起きた世界ではわからなかったこうしたことがわかってくるのに内心驚いていた。
 だがここはと思いそれで話していった。
「そしてな」
「スラム街もですか」
「生活も居住も改善する、そして医療もな」 
 こちらもというのだ。
「改善していくで」
「そちらもですか」
「市の予算で医師を雇って病院も築いて」
 そちらも整えてというのだ。
「そしてな」
「そうしてですね」
「マニラをよくする、あとな」
「その周りもですね」
「同じや、あと兵は傭兵や冒険者を雇って」
 彼等をそうしてというのだ。
「そしてな」
「兵にしますか」
「厳しい軍律と訓練も施して」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「確かな兵にしますか」
「常備軍や」
「それで守りますか」
「勢力をな、ただ今は攻めん」
「内政に専念してですね」
「これまでよりずっと豊かになるで」
「はい、それでは」
「その様に進めてくで」
 リサールのことは気になるがそれでもだった。
 テレサはまずは内政を進めていった、マニラとその近辺で大規模に内政を行ってそうしてであった。
 上下水道や道を整え教育や医療、労働も改善してだった。
 そうして貧困問題もかなり解決してだった。
 マニラとその近辺をこれまでよりも遥かにいい状況にした、するとその話を聞いた勢力の近辺の街や村がだった。
 テレサに次々に基準を申し出てきた、市長はその事態を受けてテレサにマニラの彼女の為に建てられた官邸の中で話した。
「あの、我々の勢力の周りの街や村が」
「帰順を申し出てきてるな」
「そうしてきています」
「どんどん受け入れるで」
 テレサは一言で答えた。 
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