八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十一話 戻って話してその七
「命からがら逃れてきた人達の」
「日本軍の人も抑留されましたしね」
「六十万もの人達が」
「それで十万もの人が犠牲になっていますね」
「ですがマスコミはそんな人達を無視してです」
「ソ連は平和勢力ですか」
「そう喧伝していました」
そうだったというのだ。
「そこで私はわかってしまいました」
「マスコミは嘘を言うんですね」
「そして意図的に人を騙してきます」
「詐欺師ですね、本当に」
「日本軍への誹謗中傷もです」
「嘘ですか」
「はい、日本軍で軍律は絶対のものです」
その厳格さを以て誇りとしていた位だ。
「そこに略奪暴行が禁じられているなら」
「有り得ないですね」
「そうです、不心得者がいても」
「僅かですね」
「組織立った行為はありませんでした」
そうだったというのだ。
「絶対に」
「そう考えますね」
「ですから新聞社が行った報道も」
日本軍の残虐行為についてのそれもだ。
「私も日本軍にいたのですから」
「言えますね」
「それは誤り、もっと言えばです」
「嘘とですね」
「慰安婦はその極みでした」
「そうでしたね」
「はい」
まさに真実を知っている人の言葉だった。
「娼婦はいました」
「公のですね」
「軍が正規に業者に依頼して集めてもらった」
「そうでしたね」
「はい」
まさにというのだ。
「それが事実であり」
「軍が人間狩りをしたとか」
「その必要がないですから」
「そうですよね」
「もうです」
「業者に依頼してですね」
「集めただけです、また悪質な業者はです」
人買いと言うべき連中も当時いたのだ、もっともこうした連中は今も日本にも存在しているのが残念なことだ。
「取り締まっていました」
「それ殆どの人が言ってますね」
「それを新聞やテレビはです」
「さも日本軍が人間狩りをしていたみたいにですね」
「喧伝しました、憲兵が行った等と」
「憲兵っていうと」
僕も知っている、憲兵のことは。
「軍隊の中の警察ですよね」
「ですからなることは難しく」
「その誇りもあって」
「人攫いなぞ任務にです」
そもそもだ。
「入っていません」
「警察ですからね」
「そうです、それなら業者に言えばいいだけです」
これまで話している通りにだ。
「まさに」
「それを意図的としか思えない嘘を喧伝した」
「これは詐欺行為です」
「沢山の人を騙しましたしね」
「外交関係にもなりました」
日韓関係に決定的なヒビを入れたのだ。
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