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夢幻水滸伝

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第二百五話 タイの参加その三

「あちらで」
「お互いの都で会うと行った方が呼ばれたみたいで上下関係みたいやろ」
「はい、それは」
「けどお互い別の場所で会うとな」
 それならというのだ。
「それも中間地点やとな」
「お互いに行って会うということで」
「ええやろ」
「はい、同じ立場ですね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「この度はな」
「クアラルンプールですか」
「そこで会って」
 そしてというのだ。
「話すということで」
「どうかというのですね」
「それでどないや」
 こう使者に言った。
「ここは」
「はい、それではそのお話を」
「スーンに伝えてくれるか」
「そうさせてもらいます」
「ほなな」
「それでは」
 使者は頷きタイに戻った、そしてスーンも。
 リーからの使者にこう言った。
「実は会う場所までは」
「お考えではなかったですか」
「会って話したいとは思っていましたが」
 それででもとだ、スケルトンの使者に話した。
「しかし」
「場所はですか」
「これから話すつもりでいsた」
「そうでしたか」
「しかし場所まで言って来るとは」
 このことがというのだ。
「驚きや」
「そうでしたか」
「それで場所はクアラルンプールですね」
「そうです」
 使者はスーンにその通りだと答えた。
「そちらとのことです」
「わかりました」
 一言で答えた。
「ほな」
「そこで、ですね」
「お話をしましょう」
 こう使者に言った、両者の考えは一致しそのうえで二人はクアラルンプールで会うことになった。二人はこの街にそれぞれ入り。
 二人は街の公園ジャングルを思わせるその造りの木々に囲まれた中で会った。用意されたテーブルに向かい合って座り。
 まずはリーが紅茶を飲みつつスーンに言った。
「よお来てくれた」
「いえいえ、今回は招いてもらって」
 スーンも紅茶を飲みながら応えた。
「有り難いです」
「そう言ってくれるか」
「紅茶も美味しいですし」
「それは何より。私のお気に入りの紅茶やねん」
「そうですか」
「スマトラ産の」
 この地のというのだ。
「それやで」
「そして淹れ方はイギリス風ですか」
「この世界でもイギリスは紅茶はええ」
「紅茶はですね」
「そう言うとマロリーはティーセットと言って欲しいと言うけれどな」
「あの人らしい返しですね」
「自分とこの料理がええとは言わん」
 マロリー、彼はというのだ。 
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