夢幻水滸伝
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第二百四話 穀倉地帯からその二
「仲は、ですからね」
「実はそうですね」
「そのベトナム位しかです」
「我が国で外交で勝てないですね」
「僕達は外交官ではないですが」
「外交官が職業の官吏の人もいますし」
「その人達を中心にして」
「使者になってもらい」
そしてというのだ。
「各勢力にです」
「送って」
「こちらに入ってもらいましょう」
「平和的にですね」
「平和が一番です、では」
「あくまで平和的に」
「勢力を拡大しましょう」
実際にこう言ってだった。
スーンはメナム川流域のまだ降っていない諸勢力に使者を送りこちらに入ればどういった特典があるかをはっきりと話し。
入らない場合の不利益は隠して話した、するとだった。
諸勢力で従わない勢力はなかった、そして。
二人はメナム川流域を完全に掌握した、タイで最大の人口と産業を持つ地域を無事にそうしてみせた。
それが成し遂げられるとだ、コープチッティはスーンに話した。
「これで、ですね」
「はい、タイの統一はです」
「かなり進みましたね」
「後は北東部とです」
それにというのだ。
「象のお鼻をですね」
「手に入れましょう」
「そうしてタイの統一ですね」
「それに入ります、しかし」
ここでスーンはコープチッティにこうも言った。
「一つの目的を達して」
「メナム川流域を掌握して」
「落ち着いたので」
それでというのだ。
「周りを見ましたが」
「周りですか」
「我が国の周りを」
タイの周りの諸国をというのだ。
「どの国も動いていますね」
「そういえばそうですね」
コープチッティもそれはと頷いた。
「ベトナムもミャンマーも」
「そして特に」
「シンガポールですか」
「リー君が凄いですね」
「あの人は神星で」
「星の人の中でも格が違っていまして」
「それで、ですね」
スーンに対して話した。
「今や」
「はい、シンガポールだけに留まっていません」
「国家連合を形成していっていますね」
「その様です」
「そうですね、このままでは」
「我々も飲み込まれてしますます、勢力の統一はいいですが」
それ自体はとだ、スーンは述べた。
「問題はタイの人達です」
「どういう立場になるかですね」
「属国になり一段下に置かれたり等は」
タイの民達がそうした状況に陥ることはというのだ。
「避けたいので」
「それで、ですね」
「うかうかと配下になることはありません、むしろ」
「タイの人達が一段下に置かれるなら」
「戦って」
そうしてというのだ。
「タイが中心になり」
「それを避けますね」
「僕は他の国の人達を自分達より下に置くつもりはありません」
「属国にすることも」
「そうしたことをしても」
それでもというのだ。
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