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夢幻水滸伝

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第二百四話 穀倉地帯からその一

                第二百四話  穀倉地帯から
 スーンとコープチッティは手を結んでから拠点を完全にバンコクに定めた、コープチッティはバンコクに入ってからスーンに言った。
「まずはメナム川流域をですね」
「完全に掌握してです」
「それから他の地域ですね」
「北東部そして」 
 スーンはコープチッティに官邸で笑って話した。
「鼻の部分もです」
「象のですね」
「我が国はこの世界でも象の頭の形なので」
 それでというのだ。
「勿論鼻の部分もです」
「掌握していきますね」
「はい、ですが」
 スーンはこうも言った。
「やはり肝心な部分はです」
「メナム川ですね」
「この流域です」
「そうなりますね」
「タイいえ東南アジア最大の穀倉地帯です」
「それ故にですね」
「まずはです」
 何といってもというのだ。
「バンコクやチェンマイもある」
「メナム川ですね」
「そうです、このまま掌握を進めましょう」
「しかもその掌握は、ですね」
 コープチッティは笑顔で応えた。
「順調に進んでいますね」
「あと少しです」
「流域全体を掌握出来ますね」
「お米が豊富に採れ」
「そこから他の作物も採れて」
「しかも水運があるので」
 農業だけでなくだ。
「商業や工業、それに漁業もです」
「盛んですね」
「まさに富の源です」
 メナム川はそうだというのだ。
「それ故にです」
「完全に掌握すればですね」
「タイの統一に大きく進みます」
「だからこそですね」
「今はです」 
 スーンは言い切った。
「メナム川です」
「その掌握を進めていきますね」
「このまま」
「それも武力は」
「今も殆ど使わずに済んでいるので」
 それならというのだ。
「出来ることなら」
「このままですね」
「ことを進めていきたいです」
 こう言うのだった。
「僕としては」
「そうですか」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「使者を各勢力に送りましょう」
「平和的にことを進めていきますね」
「我が国のやり方で」
 タイのそれでというのだ。
「行きましょう」
「外交ならですね」
「我が国に勝てるといえば」
 そのタイにというのだ。
「ないですね」
「一国渡り合える国がありますね」
「ベトナムですね」
「はい、あの国ですね」
「誰も何も言いませんしお互いも言いませんが」
 それでもというのだ。 
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