八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十八話 恰好悪い馬鹿その三
「一番だよ」
「お前もか」
「それで頭の良し悪しって学校の勉強じゃないんだね」
「人間としてだ」
「そうだよね」
「東大出ててもだろ」
馬鹿は馬鹿だというのだ。
「そうだろ」
「そうだよね」
「法学部出ててもな」
東大法学部だ、日本で一番偏差値が高いところだ。
「馬鹿は馬鹿なんだよ」
「政治家でもいるね」
「いるだろ、野党の女の人でな」
「代表やってるね」
「あのおばさんどう思う」
「どう見てもね」
僕が見てもだ。
「かなりね」
「勉強が出来てもな」
「頭の悪い人は悪いんだね」
「言うがあの人首席だったんだぞ」
「東大法学部の」
「それで弁護士になったんだぞ」
もう学校の勉強は抜群に出来たことになる。
「それでもだ」
「あんなのだよね」
「あれじゃあ立ちション弁護してもらってもな」
親父はこれはしない、粋を信条としていてそうしたことは恰好悪いと思っているからだ。この辺りのポリシーはしっかりしている。
「死刑になるぞ」
「有り得ないけれどね」
「だから有り得ないまでにな」
「あの人はあれなんだね」
「そうだよ、京大法学部でもだよ」
その東大法学部と並ぶ。
「それで芥川賞取っていてもな」
「あの政治家さんみたいにだね」
「そのまま同じこと言ってる作家いるからな」
「凄いね」
「だから頭のいい悪いは学校の勉強じゃないんだ」
「人間としてだね」
「どうかだよ、その兄ちゃんはどうか知らないがな」
大阪のその人はだ。
「それで決まらないんだよ」
「そういえばその作家さんや政治家の人以外にもね」
僕も思い当たる人がいた。
「テレビでもね」
「出てるだろ」
「キャスターとか新聞記者とか」
「皆いい大学出てるな」
「けれどね」
それでもだ。
「もう何かあったら見当外れなこと言って」
「煽るばかりだな」
「報道番組なんかね」
もう特にだ。
「酷いね」
「いい大学出てもあんなんだ」
「そうなんだね」
「勉強が出来てもしっかりとした人と会って話をして世の中を歩き回ってな」
「ちゃんとした本を読まないとだね」
「ああなるんだ」
「そうなんだね、学者さんでもね」
こちらでも思い当たる人がいた。
「赤い茸カットで長方形の顔で眼鏡かけた」
「女の人だな」
「あの人もね」
「学者だぞ」
「そうだよね」
頭がいいとされる職業だ。
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