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夢幻水滸伝

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第二百二話 リーの切り札その二

「それがし達は」
「志は同じやからな」
「この世界を救う」
「そやからな」
「一時いがみ合っていても」
「それはあくまで一時でな」
 それだけのことでというのだ。
「私の好みやないが拳で殴り合った後は」
「仲間ですか」
「そうなるわ」
 こうティンに話した。
「晴れてな」
「そうなりますね」
「それでや」
「今からですね」
「戦をしてインドネシアを降してな」 
 そうしてというのだ。
「ロシティーとアユさんもな」
「仲間にしますね」
「そうするで」
「それでは」
「そして僕達もですね」 
 アミンも言ってきた。
「これから」
「出陣してな」
「戦いますね」
「そうするで、この世界では星のモンは絶大な力がある」
「それこそ一騎当千いえ一騎当万の強さがあります」
「まさに一人で万の軍勢の力がある」
「使わん手はないですね」
「それでや」
「僕達も出陣しますね」
「そうする」 
 こうアミンに話した。
「そして軍の数の劣勢を補うで」
「わかりました」
「あの、それでなんですけど」
 ハリムもリーに言ってきた、見れば真剣に尋ねる顔である。
「リーさんの言われる切り札は」
「そのことやな」
「それは一体何ですか」
 リーに真剣な顔で尋ねた。
「そろそろお話出来ると思いますが」
「助っ人を雇った」
「助っ人ですか」
「インドネシアとの戦限定でな」
「それは星の人ですね」
「日本に傭兵というか何でも屋やってる星のモンが四人おる」
「あっ、そういえば」
 ハリムも四人のその話を聞いてはっとなって言った。
「何か大和の奈良にそう言って清掃業でも用心棒でも事務でも何でもやってる」
「その連中がおるな」
「自称最強四天王とか言っている」
「その四人に連絡を取った」
 既にというのだった。
「そして了承を得た」
「星の人を新たに四人ですか」
「私達七人に加えてな」
「新たに十一人ですね」
「その十一人でや」
 それだけの星の者でというのだ。
「戦うんや」
「そしてそれがですか」
「私の切り札や」
「そやったんですね」
「これで勝てる」
 リーは真剣な顔で言った。
「勿論上手に戦えばやが」
「それでは」
「すぐにその四人にここに来てもらう」
「もうその手筈もですね」
「整えてる、というか今から貝殻で来てくれ言うたらな」
「ここに来てくれますか」
「そや、今から呼ぶで」
 リーはすぐに貝殻を出した、そして連絡するとだった。
 その四人が来た、四人は登場と同時にそれぞれ特撮ヒーローの様なポーズを決めてそうして名乗りを挙げた。 
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