夢幻水滸伝
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第二百一話 島々を一つにその十三
「戦になるんやったら」
「こちらも座してはないですね」
「やる、軍勢はこっちに向かってるが」
それでもというのだ。
「すぐに軍をこのジャカルタに集結させてな」
「対しますね」
「ああ、そして勝つで」
「そうしますね」
「リーは確かに頭がええ」
ただ教養があるだけでなく頭も切れるというのだ。
「しかしこっちも伊達にや」
「インドネシアを統一したわけやないです」
「百万の軍勢がある、それにや」
「これまで賊やモンスターを退治してきた」
「そして訓練もしてきました」
「強いで、そしてわい等もおる」
自分達星の者もというのだ。
「そやからな」
「そうそう負けませんね」
「やったる、そしてな」
「リーさん達を返り討ちにして」
「逆に取り込む」
「そうなればですね」
「こっちが東南アジアの覇権に近付く」
こうアユに話した。
「インドネシアに国家連合の勢力を加えてな」
「そして星の人は九人」
「もうな」
それこそというのだ。
「揺るがないな」
「それだけの勢力になりますね」
「そやからな」
ロシティーはアユにさらに話した。
「ここはな」
「はい、勝ちますね」
「何があってもな」
こうアユに言った、そしてだった。
二人はリー達との戦の用意を進めた、後れは取ったがそれでもだった。彼等は軍を集結させ自分達も戦場に出る決意をした。東南アジアの雌雄を決する最初の戦が今ここに幕を開けた。
第二百一話 完
2021・3・8
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