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夢幻水滸伝

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第二百一話 島々を一つにその六

 遂にニューギニア島西部以外のインドネシアの領土を掌握した、その頃には人口は二億を超えており。
 軍も八十万を超えていた、そしてだった。
 水軍もかなりのものになっていた、ロシティーはジャカルタにおいてニューギニアに送った勢力の帰還を待ちながらアユに言った。
「使者の返事次第でな」
「はい、戦ですね」
「そうなる」
 まさにというのだ。
「それでや」
「今既にですね」
「軍の集結を命じてる」
「アンボンにですね」
 ニューギニア島西部今どうなるかという相手とすぐそこにある島にある街である。
「左様ですね」
「ああ、あそこに陸軍も水軍もでな」
「空船もですね」
「集めてる、そやからな」
「外交が不首尾に終われば」 
 その時にというのだ。
「攻めるわ」
「そうしますね」
「ああ、仕方ないわ」
「やはり戦は避けられへんですか」
「ここまで平和にいっただけでもな」
 ロシティーは腕を組んで難しい顔で述べた。
「よかったか」
「そうですか」
「やっぱりこうしたことはな」
「戦も避けられへんですか」
「素直やないモンもおる」
 ロシティーはさらに言った。
「そしてわからず屋もな」
「そういうことですね」
「そや、ほなな」
「これからですね」
「戦になったらやるで」
 こうアユに言ってだった。
 ロシティーは使者の返事を待ちつつそのうえで戦の用意もしていった、そして使者が戻って来たが。
 使者は項垂れてロシティーそしてアユに話した。
「残念ですが」
「やっぱりそうか」
「はい、あの島の西の諸部族も街もです」
「何処もやな」
「緩やかな連合を形成していますが」
「連合としてやな」
「従わないとのことです」
 ロシティーに対して話した。
「どの市長も村長も族長もです」
「そうか、ほなしゃあないな」
 ロシティーは使者の言葉をここまで聞いて述べた。
「戦や」
「そうですね、では」
「すぐにアンボンに行こうか」
「はい、移動の術で」
 アユはロシティーに応えた。
「そうしてですね」
「すぐに戦や、既にあそこに六十万の軍勢を集めた」
「我が国の主力ですね」
「その兵で一気に攻めるで」
「そうしますね」
「わいもな」 
 ロシティー自身もというのだ。
「神具に術を使ってな」
「そうしてですね」
「戦うわ、バイオリンを暫くぶりに使って」
 誰もを魅了する音楽を奏でるその神具を見ての言葉だ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「そや、それでな」
 そうしてというのだ。
「戦ってくわ」
「それでは」
「アンボンに行くで」
 こう言ってだった。 
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