夢幻水滸伝
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第二百一話 島々を一つにその一
第二百一話 島々を一つに
ロシティーはアユと共にインドネシア全体を治められる統治システムを整備し軍も本格的な近代国家の軍隊にしていった。
軍については特にだった。
「海軍ですか」
「ああ、それを充実させる」
官邸の自室でアユと共にガバオライスを食べながら話した、その上には固めに焼いた目玉焼きが置かれている。
「特にな」
「陸軍だけやなくて」
「海軍もな。わかるやろ」
「我が国は島国です」
アユは食べつつ答えた、野菜とひき肉がご飯に合っていて実に美味い。
「そうですさかい」
「そや、島から島に移動してな」
「海をどう掌握するかが大事です」
「統一それからの国防にはな」
「大事と言いましたけど」
アユは自分の言葉を訂正してこう言った。
「絶対のことです」
「そやろ、そやからな」
だからだというのだ。
「海軍をな」
「整えますね」
「本格的な海軍を築くで」
「これからは」
「そや、そしてな」
ロシティーはスプーンで目玉焼きを切った、そうしてご飯と共に食べてその合わさった味を楽しみながらさらに話した。
「空船もな」
「それもですか」
「出来るだけ備えるで」
「そうしますか」
「そしてその戦力でな」
「まずはですね」
「インドネシアの統一や」
それを目指すというのだ。
「まずはな」
「そうしますね」
「今うちは飛び地もあるにしてもインドネシアの半分を手に入れてる」
それだけを手中に収めているというのだ。
「その半分をしっかり治めてな」
「そこでさらにですね」
「政、そしてな」
「軍をで」
「海軍は特にや」
「ええですね、ただ私等は」
ここでだ、アユは一旦飲みものとして備えられていたお茶を飲んだ。そうしてからまたガパオライスを食べつつ言った。
「海軍、この世界では水軍とよお言いますね」
「そのまま川や湖にも入るしな」
「この世界広いせいか水深深い川や湖も多くて」
その為に海の船も淡水の場所でも使用出来ることが多いのである。
「それで、ですね」
「そや、それでや」
「むしろ水軍と言われますね」
「その水軍をや」
「充実させてですか」
「インドネシアの統一の力にしてな」
そしてというのだ。
「さらにな」
「その後の国防にもですね」
「役立てる、ただ」
ロシティーはこうも言った、彼もここで茶を飲んだ。
「わい等は水軍を動かすのに長けた職業やない」
「提督や海賊とちゃいますね」
「そのことは覚えておくことや」
「専門的やないので」
「その采配は提督や海賊には劣る」
「そのことを自覚して動かして」
「そしてやってくで」
海軍つまり水軍の運営はというのだ。
「ええな」
「わかりました」
アユはロシティーのその言葉に真面目な顔で答えた。
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