八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百十六話 親父との忘年会その二
「そうなったしな」
「残念なことだね」
「本当にな、ただな」
「ただ?」
「いや、俺が思うにな」
「親父が?」
「あれだよ、近いうちにそのルートも復活するかまた出来てな」
そうなってというのだ。
「また普通にな」
「鯨食べられる様になるんだ」
「俺も鯨はそんな普通に食ってないけれどな」
「親父が子供の頃にはなんだ」
「食えなくなってきていたんだよ」
「日本が外圧に負けて」
「ああ、けれど捕鯨の組織から脱退したからな」
そのIWCからだ。
「そうなったからな」
「それでだね」
「もう言われないからな、というかな」
「というか?」
「その捕鯨の組織あるだろ」
「IWCだね」
「正直嫌いだから名前忘れてたからな」
「それでなんだ」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「今捕鯨の組織って言ったけれどな」
「IWCだよ」
「そうだったな」
「それで日本が脱退してだね」
「よかったな、脱退しても何もされてないしな」
「グリーンピースとかからね」
他にはシーシェパードがある。
「国だとオーストラリアだね」
「ああ、そうした組織や国から言われてもな」
「何かされることはね」
「なかったしな」
「脱退して正解だったんだね」
「というか最初からな」
それこそというのだ。
「入らなくてもな」
「よかったんだね」
「今あの組織どうなってるんだ」
「何でももう殆ど動いていないらしいよ」
親父に歩きながら話した、僕達はもうお店に向かって歩きはじめている。
「日本が脱退して」
「つまり日本に対して捕鯨を言う組織だったんだな」
「どうもね」
「それでノルウェーとかには言わないしな」
「アイスランドにもね」
「わからねえ組織だな」
「本当にそうだよね」
人種差別かとは言いたくないがこれで韓国にも言わないからどうなのだろう、何か韓国は鯨が勝手に漁網にかかったとか言っていると聞いたけれど。
「考えてみれば」
「まあそんな組織からな」
「日本はだね」
「出てもいいな、それでな」
親父は僕にあらためて言ってきた。
「鯨があったらな」
「食べるんだ」
「ああ」
実際にという返事だった。
「そうするからな」
「それで僕もだね」90
「ああ、食え」
一言での返事だった。
「いいな」
「そうしていいんだ」
「子供が親に遠慮するな」
また一言での返事だった。
「文句は言ってもな」
「遠慮はなんだ」
「するな、子供に遠慮されたらな」
それこそというのだ。
ページ上へ戻る