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夢幻水滸伝

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第二百話 インドネシア統一の為にその五

「まあ今の酒代は半分冗談で」
「ほな最初からか」
「一緒に戦うつもりでした」
「そうなんやな」
「はい、ただ」
 アユは運ばれてきたおかわりのビールを受け取り早速美味そうに飲んでからそのうえでロシティーに話した。
「ここで断られたらです」
「その時はか」
「先輩への評価暴落してました」
「それ位出せってことやな」
「お金ありますよね」
「金貨もな」
「そうですね」
 ロシティーー自身に確認を取った。
「それで出さへんとなると」
「あかんな」
「喜捨と思って」
「それでやな」
「はい、それでです」
「あるなら出す」
「やっぱりそれですね」
 アユは飲みながら笑って話した。
「私もですけど」
「金はあるなら使う」
「貯金する時は貯金しますけど」
「使うべき時に使う」
「そうしなあきませんね」
「その通りや。ほなこれからな」
「頑張ってインドネシア統一していきましょう」
 二人はここで乾杯した、そしてだった。
 アユはその金貨程金は使わなかったがしこたま飲んだ、それはロシティーも同じで次の日の朝二人はジャカルタに向かう船に乗り込んでいたが。 
 ロシティーは暗い死にそうな顔で言った。
「乗る前に風呂に入るべきやったか」
「そうですね」 
 アユも同じ顔になっていた、そのうえでの返事だった。
「サウナとか」
「水風呂でもな」
「そうですね、もうそれでお酒抜いた方がよかったですね」
「頭痛いわ」
「気分も悪いですね」
「完全な二日酔いや」
 ロシティーはこのことを実感していた、そのうえでの言葉である。
「これは」
「それで船に乗りますと」
「余計に辛いな」
「船酔いはしないでも」
「船酔いも極端やない限り慣れるしな」
「そうですね、それに私達星の者はそうしたことにも耐性がある様ですし」
「それでな、あんまりにも辛いから」
 ロシティーはさらに言った。
「解毒しとくか」
「そうしますか」
「それで酒抜けるからな」
 この系統の術にはその効果もあるのだ。
「かけるか」
「それがええですね、ほな私は私で術使いますから」
「じゃあわいもか」
「これ位は自分でしますんで」
「そうしてくれるか」
「はい、お互いにそうするということで」
 二人で話して実際に術を使って二日酔いを解消した、その後ロシティーは船で音楽を演奏しアユは軽業を見せて船員や客達から金を貰った、そうして船旅を楽しみモンスターが出て来れば倒してだった。
 ジャカルタに着いた、ロシティーは湊に足を踏み入れるとすぐにアユに言った。
「ほなな」
「これからですね」
「具体的にどないするかや」
「お金は結構ありますね」
「冒険者二人の金としてはな」
「二人やとですか」
「その程度や。これが一つの組織の金になるとな」
 それ位になると、というと。 
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