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夢幻水滸伝

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第二百話 インドネシア統一の為にその四

「やっぱりです」
「まずはな」
「インドネシアですね」
 自分達がいる国だというのだ。
「何といっても」
「我が国をどうするかで」
「自分の国をどうも出来ないのでは」
「もうどないして世界を救う」
「その力量がないですね」
「そうなるやろ」
「確かに」
「そやからな」
 飲みながらさらに言った。
「まずはな」
「インドネシアですね」
「自分達の国を統一して平和にしよな」
「それでその為にですね」
「星のモンが二人おるなら」
「二人で力を合わせてことを進める為に」
 ビールをさらに飲みながら話した。
「このバリ島にまで」
「自分に会いに来た、そして」
「私の力をですね」
「欲しかったんや、それで今更やが返事は」
「ここの料金を払ってくれたら」
 アユは笑って答えた。
「それで」
「それでええか」
「はい」
「そうか、ほなな」
 ロシティーも笑って応えてだった。
 金貨を一枚出した、そのうえでアユに問うた。
「これでええか」
「ここで酔い潰れるまで飲んでもまだ足りますで」
 アユはその金貨を見て返した。
「金貨やと」
「ここはそんなに高い酒場やないな」
「誰でも一杯ひっかけに入るお店です」
「そうやな、やっぱり」
「そうですさかい」
 それでというのだ。
「金貨一枚やと」
「酔い潰れるまで飲んでもやな」
「まだまだです、まして私そんな高いお酒飲みませんし」
「それでビールか」
「はい、ビールとかラムとかここの地酒とか」
 インドネシアのそれかというのだ。
「あとジンとか」
「ほんま全部安いお酒やな」
「日本のやと焼酎です」
「焼酎か、ええな」
 ロシティーはウイスキーの水割りを飲みつつ述べた。
「わいも好きや」
「そうですか、ちなみにこのお店ウイスキーもです」
「安いな」
「はい」
 実際にという返事だった。
「ほんまに」
「そやな、しかしな」
「それでもですか」
「その金貨でな」 
 それでというのだ。
「ええな」
「ほなそういうことで」
「これ位でええか」
「私も星のモンです」
 アユはビールのおかわりをしてから答えた、そうして鶏肉を食べた。
「そうですさかい」
「この世界を救うつもりやな」
「その考えはありますから」
 だからだというのだ。 
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