八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十五話 親父と会う前にその十一
「人の下半身を攻める奴はな」
「碌な奴じゃなくて」
「絶対に信用するな、それは言っておくからな」
「覚えておくよ」
僕もこう返した。
「その二つのタイプの人はね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「気を付けておけよ」
「若し間違えて信用したら」
「いざって時に裏切られるぞ」
そうなるというのっだ。
「自分の都合でな」
「裏切ってだね」
「後は知らんふりだ、そして敵に回ったらな」
「どんどん攻撃してくるね」
「そうしてくるからな」
生きものを平気で捨てる人も人の下半身を攻撃する人もというのだ。
「近寄るな、そしてな」
「近付いてきてもだね」
「遠ざけろ」
「そういうことだね」
「人間は色々いるけれどな」
「いい人も悪い人も」
「この二つのタイプは下衆な悪人だ」
それになるというのだ。
「悪党でも精々小悪党だ」
「小悪党ならそんなに気にすることは」
「違うんだよ、小悪党ってのは器が小さくて自分のことしか考えなくてな」
それでというのだ。
「自分の都合や保身でどんどん醜いことをするんだよ」
「大物とは違うんだね」
「大物とは堂々と悪いことをしてな、風格があってな」
「悪事をするにしても」
「筋があるんだ、ロベスピエールもそうだろ」
「ロベスピエールは自分を悪人と思っていたのかな」
「思っていないさ、あいつは」
このフランス革命の革命家はというのだ。
「清廉潔白だったしな、ただ人をどんどん殺したな」
「歴史にあるね」
「自分を悪と思っていないタチの悪い奴だ、しかしな」
「それでもなんだ」
「ああ、筋が通っていて最後も堂々と死んだな」
「そうだったね」
「そうした奴は筋が通っているんだ」
例えどれだけの大悪人でもだ。
「けれど小悪党ってのはな」
「筋が通ってなくて」
「自分の都合でどんどん醜いことをするんだ」
「だから余計に悪いんだ」
「それで悪事がばれても言い逃れや責任転嫁でな」
「逃げようと必死になるんだね」
「こう言う小悪党こそな」
まさにというのだ。
「吐き気を催す邪悪っていうだろ」
「そうした奴なんだ」
「吐き気を催す邪悪ってのも色々なタイプがあるけれどな」
それでもというのだ。
「こうしたタイプもだよ」
「そうした悪人で」
「スケールは小さくてもとんでもなく醜い悪事をするんだ」
「だから信用したら駄目だね」
「そうさ、慰安婦煽った奴はその前は靖国で煽ってな」
その参拝でだ。
「教科書でやってな」
「色々悪いことしてたよね」
「帰国事業もやってたんだよ」
北朝鮮へのそれもだ。
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