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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百十五話 親父と会う前にその十

「生きものを捨てる奴はな」
「絶対に信用したら駄目だね」
「事情が変わって飼えなくなったらな」
 その時のこともだ、親父は僕に話してくれた。
「次の家族、飼い主を探すんだ」
「それが義務だよね」
「命だからな、それすらしないで捨てる奴はな」
「人間にもだね」
「そうするぞ、だからな」
「信用したら駄目だね」
「そいつが近寄っても友達になるな」
 絶対にという言葉だった。
「そして関わるな」
「その時点でも駄目だね」
「そうだ、人の下半身を攻める奴もだがな」
「その人はどうしてかな」
 僕は親父にその人についても聞いた。
「一体」
「人を貶めたいならその下半身を攻めたらいいんだよ」
 親父は僕にあっさりと答えてくれた。
「そうしたら嘘でも相手の評判は落ちるんだ」
「嘘でもいいんだ」
「下半身の話は人の記憶に戻るからな」
 それでというのだ。
「それでいいんだ、しかしな」
「しかしなんだ」
「これはかなり汚いやり方だろ、論理で戦うんじゃなくてプライベートでしかも下品な話だろ」
「それはね」
「ああ、そこを攻めるんだからな」 
「そうだね、論理で戦うならいいけれど」
 僕もわかってきた。
「そうしたことで攻めるなんてね」
「汚いな」
「明らかに貶める為のものでね」
「これをやる奴は相当汚い奴だ」
 人の下半身を攻める奴はというのだ。
「それこそどんな悪いことも汚いこともやるな」
「そうした奴だから」
「絶対に信用するな」
「友達に持ってもだね」
「駄目でな」
 僕にさらに話してきれた。
「やっぱり関わることもな」
「駄目だね」
「そうだ、慰安婦の話もそうだろ」
「あれ大嘘だしね」
「その大嘘で攻めたんだぞ」
 日本という国をだ。
「明らかに貶める為にな」
「当時の一部のマスコミや政治家や知識人は」
「素人が調べたらわかる話だった」
 慰安婦が嘘だったことはだ。
「全くの捏造だってな」
「それを事実って言い募ったね」
「今挙げた連中はな」
「日本を貶める為に」
 当時日本の左翼勢力はかなり衰退していた、それで新たな活動材料として慰安婦が出たらしい。彼等が好きな共産主義の破綻がソ連の崩壊で明らかになってだ。
「そうしたんだね」
「そんな連中信用出来ないな」
「そうだよね」
「相手が日本じゃなくてもな」
「そんなことする奴はだね」
「もう根っからの下衆だからな」
 そう言っていい奴だからだというのだ。
「下衆な悪党だからな」
「信用しないで」
「近寄らせるな、絶対に悪いことをするからな」
「そうだよね」
「生きものを平気で捨てる奴とな」 
 親父はまた僕に話した。 
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