八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十三話 休める時はその二
「そして七日にはです」
「七日粥がありますね」
「この様に年末年始にイベントが多い国はそうはないので」
「親父もですか」
「日本で過ごされたいのかと」
年末そして年始はというのだ。
「三日まではです」
「日本にいるんですか」
「奥様と。そう仰っていました」
「そうですか」
「はい、それで義和様ともです」
僕にもというのだった、ここで。
「忘年会をされたいとです」
「言ってるんですか」
「はい、ただ奥様はお酒は」
「お袋お酒飲めないんですよ」
下戸だ、そして煙草も吸わないし賑やかな場所も好きではない。親父と正反対と言っていい人柄だ。だからかえってこれまで上手くいっていたのだろうか。
「それも全く」
「ですから奥様はです」
「忘年会に参加しないんですね」
「義和様にお会いしたいとのことですが」
それでもというのだ。
「忘年会の方はです」
「僕と親父の二人ですか」
「はい、そして八条荘でもです」
僕達が住んでいるこの場所でもというのだ。
「忘年会を開きます」
「そうなんですか」
「明日ですが」
「明日ですか」
「そして止様は二十八日とです」
「その日ですか」
「言われています」
親父がというのだ。
「その様に」
「わかりました、それならです」
僕は畑中さんに笑顔で応えた。
「その日は親父と」
「飲まれますね」
「そうします、親父あれで和食好きですから」
居酒屋のメニューもだ、刺身が特に好きだ。
「ですから」
「それでは」
「はい、親父と一緒に飲んできます」
「場所は駅前の八ちゃんです」
「ああ、八条グループの居酒屋ですね」
「そこでと言われています」
「あそこ美味しいですからね」
八ちゃん自体がだ、食べ放題飲み放題のコースもある。
「それじゃあ」
「お楽しみ下さい、あと八条荘の忘年会は」
畑中さんは明日のそちらのお話もしてくれた。
「こちらで。オードブルを色々と用意して」
「やるんですね」
「お酒はビールやワインを用意しています」
こうしたお酒をというのだ。
「ウイスキーや焼酎もあります」
「それで皆で、ですか」
「行う予定です」
「働いてくれている人達も」
「そして女性の方々も」
「皆で、ですね」
「楽しむ予定です、皆さん参加してくれますので」
八条荘にいる人達全員がというのだ。
「そちらもご期待下さい」
「わかりました」
「そして二十八日はですね」
「親父とですね」
「かなり飲むと思いますが」
「はい、飲み過ぎて身体を壊さない様にします」
僕は畑中さんに答えた。
「そうします」
「くれぐれも。最近特に寒いので」
「そうですよね」
「何といってもです」
「健康第一ですね」
「年末年始はそのことも気をつけないといけないです」
寒さ、そしてそれに対する健康管理もだ。
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