八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十三話 休める時はその一
第三百十三話 休める時は
僕は八条荘に帰るとまずはお風呂に入った、朝にじっくりと入ったけれど夕方もじっくりと身体を温めた。
それで晩ご飯を食べた、この時に畑中さんに尋ねられた。
「今宵はどうされますか」
「もう早いうちに寝て」
こう畑中さんに答えた。
「休みます」
「お酒は飲まれないですか」
「はい、昨日かなり飲みましたから」
それに色々歩き回って今日も部活があったしだ。
「もうです」
「これで、ですね」
「休んで」
そしてと答えた。
「明日からに備えます」
「年末年始だからですね」
「本当に何かとありますから」
だからだ。
「そうします」
「そうですか、では」
「もう今日は書斎にも入りません」
そこで本を読むこともしないつもりだ。
「それで、です」
「休まれてですね」
「はい、そして」
それでだ。
「もう寝て」
「明日からですね」
「また頑張ります」
「それでは、ですが」
「ですが?」
「私の携帯の方に止様から連絡がありました」
「親父からですか」
僕はすぐに問い返した。
「そうだったんですか」
「年末に奥様と日本に戻られるとのことです」
「そうなんですか」
「それで樫原の方に初詣でにです」
「二人で行くんですか」
「そう仰っていました、そして今晩義和様に」
僕にというのだ。
「お話をすると」
「そうもですか」
「仰っていました」
「そうでしたか」
「左様です」
「親父が戻ってきますか」
日本にとだ、僕はここまで聞いて言った。
「年末に」
「その後でまたイタリアに戻られるとのことですが」
「そうなんですね」
「はい、ですは年末とです」
「年始はですか」
「日本に戻られて」
そうしてというのだ。
「過ごされたいとのことです」
「お袋とですか」
「ようやく再びご一緒に暮らせる様になりましたし」
このこともあってというのだ。
「止様もそうされたい様です」
「お袋と一緒に祖国で過ごしたいですか」
「年末と年始は」
「そうなんですね、そういえば」
僕はここで親父が昔僕に言ったことを思い出した、それはどういったことかというと。
「日本の年末年始は楽しいみたいですね」
「色々な催しがあって」
「そうらしいですね」
「クリスマスにはじまり」
つまり昨日だ。
「そしてです」
「それで大晦日でもですね」
「賑わっていて」
そしてというのだ。
「新年もなのです」
「そうした国はそうそうないんですね」
「クリスマスの後は大晦日ですね」
「それですぐに元旦です」
「三日まで何かとあります」
お正月の三日の間はだ。
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