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夢幻水滸伝

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第百九十四話 精霊使いの働きその十

「ここはです」
「各個撃破ですか」
「それを行いますか」
「敵が集結する前に」
「そうしますか」
「そうします、ではです」 
 アミンはさらに言った。
「すぐに動きましょう、まずは一気にクアンタンに向かい」
「そうしてですか」
「一直線に」
「すぐにクアンタンの敵を倒し」
「そして集結してくる敵をですか」
「各個撃破していきますか」
「そうしましょう」 
 こう言ってだった。
 アミンはまずはクアンタンに全速力で向かってだった。
 そこにいるクアンタン及びクアラズングンやクアラトレンガスの水軍を倒した、敵の数は一万だたが。
 彼等に火の精霊の火で船を燃やし水の精霊の津波で沈めて攻撃して瞬く間に倒しクアンタンに上陸してだった。
 そうしてだ、兵達に言った。
「ではです」
「はい、後はですね」
「敵がこちらに来るので」
「それを各個撃破していきますね」
「そうしていきますね」
「精霊達が教えてくれます」
 マレー半島全体に向かわせた彼等がというのだ、アミンは他の精霊使い達とは比較にならないまでに広範囲に精霊達を向かわせて情報収集を行えるのだ。流石に攻撃は視認出来る距離でないと難しいがだ。
「その動きは常に、ですから」
「それで、ですね」
「ここはですね」
「順次来る敵をですね」
「各個に叩きます、そうしつつです」
 海でそういってというのだ。
「そのうえで書くスルタン達にです」
「降伏を促しますか」
「使者を送り」
「そうしていきますか」
「はい、東岸の諸侯は敗れると全て降りましたが」
 それで終わらずというのだ。
「西岸そして北部や南部のです」
「スルタン達にもですね」
「使者を送り」
「そして降る様に促しますね」
「そうしますね」
「そうします」
 こう言って実際にだった、彼はマレー半島のスルタン達にも降伏を促す使者を送ってそのうえでだった。
 スルタン達を降していった、そうしながらだった。
 クアンタンに来る敵の水軍だけでなく陸からも来る軍勢も倒していった。この時もアミンは精霊達を使った。
 精霊達を使って戦う彼に並の者達の軍勢は太刀打ち出来なかった、少なくとも一万の兵でもないとだった。
 その為彼はほぼ一人で勝利を収めていき遂にだった。
 マレー半島のマレーシアの領土も手中に収めた、圧倒的な力で勝ちかつ穏健で温厚な彼には誰もが戦っても従う道を選んだのだ。
 そうしてマレーシアを統一するとクアラルンプールに入りこう言った。
「ではこれよりです」
「はい、マレーシアをですね」
 今は将軍になったかつての傭兵団の団長が応えた。
「治めますね」
「しかと。そしてです」
「マレーシアからですね」
「世界をどう救うかですが」
「あの、それでしたら」 
 最初に出会ったスルタンが応えた。
「やはりマレーシアだけではです」
「どうにもならないですね」
「まずはこの東南アジアをどうするかですが」
「そうですね、でしたら」
 アミンはさらに応えて言った。
「まずはブルネイかシンガポールですね」
「どちらかの国をですか」
「話をして共に歩んでいくか」
 若しくはというのだった。 
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