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夢幻水滸伝

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第百九十四話 精霊使いの働きその九

「今はです」
「マレーシアの統一ですね」
「我が国の統一ですね」
「それを進めますね」
「その様にしますね」
「その様にします、水軍を編成し訓練も行い」
 そしてというのだ。
「空船もです」
「それもですね」
「備えますね」
「これからの戦に」
「その様にしますね」
「はい、是非」
 こう言ってそうしてだった。
 アミンは二つの諸島を勢力圏に収めると水軍だけでなく空船も造りそのうえで軍備を増強してだった。
 海と空からサバに進出せんとしたがそのサバの西の端のウェストンのスルタンが戦う前にアミンに降り。
 サバの他のスルタン達も降り一戦も交えずにサバは全てアミンの勢力間になった、カリマンタン島のマレー領は程なくしてアミンの勢力圏となった。
 だがアミンはそこで止まらずすぐにこう言った。
「では次はいよいよです」
「マレー半島ですね」
「あちらに進出しますね」
「その様にされますね」
「はい、そしてです」
 そのうえでというのだ。
「クアラルンプールをはじめです」
「マレー半島の諸地域も掌握し」
「そうしてですね」
「あちらも掌握されますね」
「その様にされますね」
「そうします」 
 こう言ってだった。
 アミンは軍を増強及び編成してそうしてブングラン諸島及びアナンバス諸島に軍を集結させてだった。
 半島への上陸を進めた、ここでだった。
 彼は指揮官たちを集めてそのうえで言った。
「クアンタンにです」
「上陸してですね」
「あの街を拠点として」
「そのうえで、ですね」
「はい、マレー半島の掌握をです」
 それをというのだ。
「進めていきます」
「その様にしますね」
「マレーのスルタン達は同盟を結んだそうですが」
「兵力は四万五千です」
「我々の二万五千よりも上です」
「兵力はかなり上です」
「そして装備もいいです」
「そうです、ですから」
 それ故にというのだ。
「油断出来ません、ですが」
「我々は勝たねばなりませんね」
「マレーシアの統一の為に」
「ひいては世界を救う為に」
「何があってもですね」
「戦い勝ちましょう」
 アミンはこう言ってだった。
 戦力の編成を整えると実際にその兵を率いてクアンタンに向かった、多くの船団産業革命を終えて帆船が蒸気で動く様な船達を率いてだった。
 軍を指揮していたがここでだった。
 アミンは戻って来た精霊達の話を聞いて配下の者達に言った。
「西岸のスルタン達の水軍はシンガポールを迂回して向かってきているので」
「集結が遅れていますが」
「東岸のスルタン達と比べて」
「そうなっていますか」
「はい、ですから」 
 それ故にというのだ。 
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