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夢幻水滸伝

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第百九十四話 精霊使いの働きその二

「頑張るんだよ」
「街の治安を守ることについて」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「いざかいでも駆り出されるし」
「スルタン同士の」
「街の外でモンスターが出ても戦うし」
 こちらの仕事もあるというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「やることが多いし命懸けの仕事ばかりだから」
 それ故にというのだ。
「頑張るんだよ」
「わかりました」
 アミンは頷いた、そしてだった。
 そうしたことを話してだ、そのうえでだった。
 彼は早速その傭兵団の門を叩いた、するとドワーフの若い戦士の男が出て来てだった。そうして彼に言ってきた。
「うちに何の用だい?」
「はい、実は入団したくて」
「それでか」
「お邪魔したのですが」
「うちの今の仕事は聞いてるよな」
 ドワーフはアミンの目を見て問うた。
「もうな」
「それでお邪魔しました」
「そうか、それならまずはな」
「まずはといいますと」
「あんたの面接と審査させてもらうな」
「そうしてですね」
「採用するかどうかをな」
 それをというのだ。
「決めるからな」
「わかりました、ではですね」
「ああ、まずは審査をな」
「してですね」
「面接もな」
 これもというのだ。
「するな、レベルとか能力とか装備とかな」
「そういったものをですね」
「調べさせてもらうな」
「わかりました」 
 アミンも頷いた、そしてだった。
 彼は早速審査を受けた、すると。
 傭兵の者達は彼のレベルと能力を見て仰天した、そのうえで彼に神か邪神を見る顔でこう言ってきた。
「あんた一体何者だ!?」
「レベル二百六十!?」
「こんなレベルの奴見たことないぞ」
「しかも何だこの能力」
「桁が違うだよ」
「人の能力じゃないぞ」
「ドラゴンや巨人より遥かに上だぞ」
 そこまでのものだというのだ。
「一体何だ」
「しかも不思議なアイテムも二つ持ってるな」
「一体何者だあんた」
「本当に人か!?」
「僕ですか、実は」
 ここでだ、アミンは。
 一呼吸置いて自分のことを話した、すると傭兵団の者達は団長以下団の幹部達も連れて来てだった。
 彼のことを話した、すると獅子人の力士の団長も仰天して言った。
「嘘じゃないよな」
「はい、レベル見て下さい」
「それで能力も」
「あとアイテムも」
「全部見て下さい」
 団員達はこう言って団長と幹部達にアミンのそうしたものを見せた、団長はデータを見てあらためて言った。
「本当だな」
「はい、この通り」
「物凄いですよね」
「もうデータ見ただけで」
「星の方ってわかりますね」
「ああ」
 団長は真剣な顔で答えた。 
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