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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百九話 冬の花火その八

「それでアッラーの神ってね」
「器大きいわよね」
「もう滅多なことで怒らないから」
「旧約聖書と全然違うわね」
「同じ神様の筈だけれど」 
 イスラム教ではそうなっている。
「それがね」
「全然違うのよね」
「旧約聖書じゃすぐに怒るのに」
 そして神罰も物凄いのにだ。
「ダビデ王もソロモン王もハッピーエンドだし」
「モーゼもよね」
「何か人は苦難を神様の見守る前で乗り越えて」  
 助けはあってもそれ以上に人間の力でそうしている感じだ。
「それでね」
「苦難を乗り越えて」
「ハッピーエンドになるからね」
「物凄いわね」
「もうコーランのイーサーさんなら」
 キリストさんならだ。
「絶対にね」
「今の日本で怒らないわね」
「うん、まあイスラム教はクリスマス関係ないけれどね」
 あくまでキリスト教のものだ。
「そっちのキリストさんは余計にそうで」
「キリスト教の方でも」
「そんなことないよ、中世の教会は違うこと言っても」
「中世の教会ってね」
「おかしいなんてもんじゃなかったし」
 戦国時代までの比叡山のお坊さんが見て腰を抜かすレベルだったと思う、当時のバチカンの腐敗はあんまりだ。
「だからね」
「その教会が言っても」
「それでもね」
「聞くことはないわね」
「そう思うよ」
「本来のキリスト教じゃなかったのね」
「もう信仰を利用してね」
 それも悪用だ。
「それでとんでもないことをしていた」
「そうした状況だったから」
「あの頃の教会が言うことは無視していいよ」
 例えその教えが残っていてもだ。
「あっちの方が悪魔みたいだから」
「神様を信仰していても」
「十字軍も異端審問も無茶苦茶だったし」
 どれだけの血が惨たらしく流れたか。
「そんな状況だったからね」
「気にしないで」
「今のキリスト教から考えるといいよ」
「そうなのね」
「まあキリスト教も色々で」
 カトリックにプロテスタント、正教と大きく分けて三つあって様々な宗派に分かれている。このことは日本の仏教と同じか。
「中にはカルトっていうかね」
「そう言っていい宗派もあるわね」
「そうだけれど」
 それでもだ。
「大抵の宗派ではね」
「そんなこと言わないわね」
「カルトでもないとね」
 人民寺院とかがそうだろうか、あと日本の新興宗教で仏教だがキリスト教だか何高わからない宗教もだろうか。
「もうね」
「キリストさんを忘れて楽しんでいても」
「言わないよ、日本じゃサンタさんの方が愛されているかも知れないけれど」
「サンタクロースさんの方がね」
「そんな風だよね」
「どっちかっていうとね」
「教会はお祝いしても」
 讃美歌を歌ってだ。 
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