八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百九話 冬の花火その七
「おかしなこともあったけれどね」
「クリスマスは日本に定着して」
「それで豊かになるにつれてね」
「今みたいになったのね」
「そうだよ、変わっていったんだ」
「歴史ね」
「クリスマスもね」
この日を見てもわかることだ。
「それもね、そして今はね」
「花火もあって」
「ツリーもサンタさんもで」
「ワインもあって」
「ローストにケーキもね」
「それでイルミネーションもね」
「日本全体がそうなっているんだ」
クリスマスにだ。
「まさにね」
「そうよね」
「まあキリストさんのことはね」
一番大事でもだ。
「あまり、だけれどね」
「本当にキリストさんは忘れられてるわね」
「皆遊んで楽しんでね」
「飲んで食べてね」
「そうしてね」
この日お仕事の人もそうしている、お仕事が終わったらもうそこからはクリスマスに入られるからだ。
「楽しんでいるよ」
「キリストさんは置いておいて」
「本当に日本ではクリスチャンの人少ないから」
人口の一パーセントだ、しかもそこから増えないので世界中から不思議だと言われていると聞いている。
「殆どの人がクリスマスを楽しむことはね」
「矛盾があるわね」
「本来はお祝いでも」
キリストさんの誕生日をだ。
「このことはね」
「関係なくて」
「皆楽しんでいるよ、それでそれがいいってね」
「義和は思っているのよね」
「キリストさんそんなことで怒らないよ」
このことも僕が思うことだ。
「自分のことを忘れて楽しんでいても」
「人が楽しんでいたら」
「それならね」
「そうね、それで怒る様なね」
「そんな器の小さな人が人を救えないから」
そして世界もだ。
「だからね」
「キリストさんも怒ってないわね」
「むしろ喜んでいる筈だよ」
「そうよね」
「旧約聖書の神様はすぐに怒るけれど」
そして神罰が物凄い。
「けれどね」
「それでもよね」
「キリストさんは違うから」
聖書も旧約と新約で違う。
「コーランのキリストさんなら余計にだろうしね」
「確かイーサーね」
「コーランだとその名前なんだ」
「それで死なないのよね」
「コーランってハッピーエンドになるから」
苦難は乗り越えるものであってだ、しかもコーランの登場人物は苦難に燃え上がる日本の少年漫画の主人公みたいな人ばかりだ。
「キリストさんもね」
「死なないのね」
「そうなんだ」
「だから学校のムスリムの子達も言うのね」
「うん、キリストさんは死んでないって」
イーサーという名前でだ。
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