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夢幻水滸伝

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第百九十二話 使者達と会ってその八

「そこそこ有名ですね」
「ニュージーランドはそうか」
「何かカナダの方はぼやいてるっぽいですが」
「あそこは星のモン二人おったな」
「モンゴメリーさんとロアちゃんが」
「その二人やったな」
「そやけどどうもこっちの世界でも」
 カナダという国がとだ、マーガレットはシェリルに話した。
「目立てんってぼやいてました」
「自分ロアちゃんと付き合いあるんやな」
「学科も部活もちゃいますけど寮の部屋が近くて」
 それでというのだ。
「付き合いがあります」
「そうですか」
「はい、それで」
「付き合いあるんやな」
「同じ英語圏の国ですし」
 このこともあってというのだ。
「それで、です」
「そういうことか」
「それでロアちゃんもです」
「ぼやいてるか」
「カナダはこの世界でも目立てへんと」
「あの国は常にそう言われますね」
 ダーガーもこう言った。
「目立てへんと」
「それはあるな」
「我が国は何だかんだで目立ちますが」
「あの国はな」
「国土は広く国力も産業も備えてますが」
「それでもな」
「どうしても目立てないですね」
 カナダという国はというのだ。
「もうそれは運命でしょうか」
「嫌な運命やな」
「そうですね」
「そういえばね」
 グレイカスも言った。
「我が国の方が注目されるかな」
「パプワニューギニアの方がな」
「名前はよく出ますよね」
「そやな」
「秘境とか言われても」 
 それでもとだ、グレイカスはシェリルに話した。
「言われることは言われるね」
「それな、言われるだけな」
「ずっとええですね」
「ほんま存在感ないとな」
「言われへんですね」
「忘れられるか記憶に留められんでな」
 そうなってというのだ。
「それでな」
「そうなりますね」
「そやからな」
 それでというのだ。
「ほんまにな」
「カナダはですね」
「辛いんやろな」
「カナダの人達からしてみれば」
「存在感がないってことは」
「まあ隣にあの国がありますし」
 モレイはここである国の名前を出した、その国はどういった国かというと。
「アメリカが」
「それもあるな」
「はい、あの国は極めて目立ちますので」
「この世界でもな」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「カナダはです」
「目立てんか」
「その様です」
「そういえばカナダってもう統一されてますね」
 ハウオファはこのことを話した。 
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