夢幻水滸伝
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第百九十二話 使者達と会ってその七
「私としてもな」
「いきなり攻め込んだりはですね」
「せん、ただ情報収集は常に行う」
それはというのだ。
「各方面もそうで」
「東南アジアはですね」
「今は特にな」
「情報を収集する」
「そうしてこな、しかしこれといってな」
ここでシェリルは周りを見回してこうも言った。
「緊張するもんはな」
「はい、ないですね」
モレイが答えた。
「我々もこの世界の人達も」
「オセアニアはな」
「何かこう世界の危機と聞きましても」
「のどかでな」
そしてというのだ。
「おおらかやな」
「そうですね」
「これは地域の特徴やな」
「はい、おおらかでのどかなのは」
「それがまたええな」
「そうですね」
「こっちの世界でもやな、そのおおらかさがずっと続く様な」
そうしたとだ、シェリルはこうも話した。
「そうした政をして」
「そして世界も救う」
ダーガーが応えた。
「そうしないといけないですね」
「そのことも思ったわ」
「そうですね」
「やっぱり私等はオセアニアのモンやしな」
「そう思いますね」
「自然とな」
シェリルはダーガーに笑って話した。
「そう思う様になるな」
「左様ですね」
「ほな羊もお魚も食べて」
オセアニアの食材を揃えてというのだ。
「楽しもうな」
「それでは」
「ほなです」
マーガレットは食べものについては明るく笑ってこの食べものを話に出した。
「キーウィも」
「やっぱりそれやな」
「我が国は」
「この世界でもな」
「キーウィはええですよね」
「あの独特の甘酸っぱさがな」
「熟しないと固くて仕方ないですが」
その時は非常に食べにくい、ジャガイモとまではいかないが非常に固くスプーンすら通らない程である。
「よおさん出来て美味しくて」
「しかも栄養がある」
「サラダとか他のお料理にも使えますし」
だからだというのだ。
「そうですさかい」
「めっちゃええ果物やな」
「ですから欠かせないですね」
「そやな、ほんまに」
「よくこの世界でも何かあると、と言われますけど」
ニュージーランドはキーウィだと、というのだ。
「それはええこととしてです」
「考えてるか」
「何か有名なもんあるってええですね」
「そこから知られるからな」
「はい、ニュージーランドはキーウィと」
それにというのだ。
「羊とムカシトカゲです」
「こっちの世界でもムカシトカゲおるか」
「はい、それで目が三つあります」
これはムカシトカゲの特徴だ、額の部分にあるのだ。
「見えへんですけど」
「そのことも同じやな」
「起きた世界のムカシトカゲと」
「そやねんな」
「そのムカシトカゲもいますので」
それでというのだ。
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