夢幻水滸伝
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第百九十二話 使者達と会ってその九
「もうすぐに」
「そやで、それで二人で治めてるで」
「モンゴメリーさんとロワさんで」
「そうしてるで」
「左様ですね」
「それで平和にな」
「治められていますか」
「何処からも攻められへんしモンスターや賊もな」
そうした存在もというのだ。
「少なくてな」
「平和にですか」
「治められて順調に発展してるらしいわ」
「そうですか」
「ただな」
「目立たへんからですね」
「今こうして話されてるんや」
目立たない国だからだというのだ。
「そういうことや」
「そうですか」
「そう思うと目立てる目立てへんってのも大事やな」
「そうですね」
「実は我が国もマイナーとか言われる時があるけど」
オーストラリアもというのだ。
「田舎モンとかな」
「それ言われますね」
ダーガーも苦笑いで応えた。
「何かと」
「そやな、我が国は」
「残念なことです」
「ほんまにな」
「最悪罪人の国とかな」
「言われますね、流刑地とか」
「罪人だけ余計や」
シェリルは怒った顔で述べた、静かな怒りの顔だった。
「それは流刑になった人だけでや」
「子孫はちゃいます」
「あとおおらか過ぎて何も考えてへんとかな」
「失礼にも程があります」
「けど何だかんだで目立ってな」
「注目はされている方ですね」
「有り難いことにな、まあこの世界では皆と一緒に賑やかにな」
そうしてというのだ。
「やっていこな」
「そうしましょう」
「このメンバーで仲良くな」
シェリルは最後は微笑んで言った、そうしてだった。
統一されたオセアニアはシェリルを軸としてその政を進めていった。そして東南アジアも見ていたが。
シェリルはキャンベラで政を執りつつ東南アジアについて述べた。
「随分活気があるな」
「そうですね」
マーガレットが応えた、共に仕事をしつつ。
「あちらも」
「むしろこっち以上にな」
「人も多いですし」
「それでな、その東南アジアとことを構えるか」
これはというのだ。
「戦になるとな」
「かなりですね」
「こっちは苦戦するな」
「星の方もあちらの方が倍以上多いですし」
「国力差もな」
「はい、出来れば統一前にです」
「こっちにある程度組み込んで」
東南アジアの統一前にというのだ。
「対抗したいですが」
「戦うんやったらな」
「しかしそれもです」
「リー君は手を打ってきたな」
「インドネシアをすぐに自分達の勢力に入れました」
オセアニアと接しているこの国をというのだ。
「その東部を」
「そうしてきたな」
「それで、です」
「迂闊には攻められんしな」
「しかも調略をしようとしても」
これは東南アジアの星の者をオセアニアに引き込むことだ、そうした勧誘の様なことを行おうとしてもなのだ。
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