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夢幻水滸伝

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第百九十二話 使者達と会ってその一

               第百九十二話  使者達と会って
 シェリルはオーストラリアの首都はキャンベラに定めた、そのうえでダーガーに対して言った。
「何だかんだでな」
「このキャンベラがですね」
「首都に一番ええわ」
 こう言うのだった。
「そやからな」
「シドニーやメルボルンではなくですね」
「この街にしたわ」
 首都はというのだ。
「起きた世界でもそやしな」
「そうですね、そしてオーストラリアの政ですが」
 ダーガーは自身の執務用の机で書類仕事をしているシェリルに話した。
「ようやくです」
「統一してな」
「そのうえでの政が軌道に乗ってきましたね」
「そやな」
「はい、二人でこの国を治めています」
 ダーガーも書類仕事をしている、彼の席でペンを走らせている。
「そのうえで、です」
「政が軌道に乗ってきたな」
「そうなってきました」
「ええことやな」
「はい、ですが」
「それでもやな」
 シェリルは自分から言った。
「それでええかというと」
「オーストラリア一国はです」
「治まってきたけどな」 
「しかしです」
「まだまだこれからやな」
「そうです、この世界を救うにはです」
 それにはとだ、ダーガーはシェリルに話した。
「まだまだです」
「オーストラリアだけやとな」
「不可能です」
 こうシェリルに話した。
「それにはやはり」
「世界を一つにしてな」
「世界の力と」
「星のモンを全て集めてな」
「その全ての力を以てでないと」
 そうでなければというのだ。
「やはりです」
「出来んな」
「到底」 
「そやな、ほなオーストラリアの政が軌道乗って満足せんと」
 それで終わらずとだ、シェリルはペンを走らせながら話した。
「どんどんな」
「ことを進めていきましょう」
「そやな、まずは勢力拡大か」
「ニュージーランドなりパプワニューギニアなりに」
「まずやな、ただ戦をしても」 
 それでもとだ、シェリルは言った。
「それでもな」
「多くの者が傷付きますし」
「お金もかかる」
「いいことはないですね」
「そや、戦が好きとかな」
 それはとだ、シェリルは話ダーガーに話した。
「相当やばい宗教家かや」
「思想家ですね」
「革命家とかな、殉教とか尊い犠牲とか言って」
 その美辞麗句をたてにしてというのだ、こうしたことを言って戦争を煽る輩は何時でも何処でも存在するのだろうか。
「人を煽ってな」
「そうしてですね」
「自分は安全な場所におって」
「大抵はそうですね」
「戦を起こしてな」
「自分の目的を達成しようとしますね」
「他人はどうなってもええし」
 どれだけ血が流れてもというのだ。 
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