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夢幻水滸伝

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第百九十一話 海の中の星達その十四


「淡水魚を食べるとなると」
「ほんまに生やとな」
「後で大変なことになりかねないですね」
「虫がおるからな、この世界起きた時よりも生きものは凄いやろ」
「はい、確かに」
「それでや」
 寄生虫もというのだ、魚の中にいる。
「洒落になってへんからな」
「そやからですね」
「もう川魚生で食おうと思ったらな」
「かなり冷凍して」
「暫くカチコチにしてや」 
 そうしてというのだ。
「中の虫を全部殺してな」
「それから食べることですね」
「そや」
 そうしなければならないというのだ。
「そこはな」
「はい、それはです」
「自分もわかってるな」
「かなり。我が国はこの世界でも日本の影響が強いですが」
「食事でもやな」
「お寿司のお店もあり」
 そしてというのだ。
「お刺身もです」
「食べるか」
「ですから」
 それでというのだ。
「それがしもですが」
「あの魚を生で食べるのがな」
 バイテも笑って言ってきた。
「またな」
「絶品ですね」
「拙者も嫌いやない」 
 バイテはモレイに笑って返した。
「実はな、しかしな」
「それでもですね」
「実際に淡水魚はな」
「はい、虫がどうしてもです」
「怖いわ」
 現実としてそうだというのだ。
「あれがな」
「まことにそうですね」
「今拙者達は起きた世界では日本におるが」
「日本と言えば魚介類です」 
 こちらをよく食べるというのだ。
「そして淡水魚も食べます」
「海のもの程やなくてもな」
「鮎や岩魚等も」
「昔程食べん様になったらしいがな」
「ですが食べることは事実ですね」
「特に鯉な」
「はい、あのお魚ですね」
 モレイもこの魚のことを話した。
「やはり」
「そやけどな」
「その鯉もな」
「生で食べることは注意が必要ですね」
「あたるとな」
 虫、それにである。
「とんでもないことになるわ」
「左様ですね」
「そしてこっちの世界でもな」
「虫がいますので」
 淡水魚にはというのだ。
「注意して食べることですね」
「よく火を通すかな」
「じっくりと冷凍して」
「そしてや」
 寄生虫を殺してというのだ。
「食べなあかん」
「左様ですね」
「そこは気をつけていかんとな」
「まことに」
「肺魚なんかな」
 グレイカスはこの魚を出してきた、細長く泥の中に入ることも出来る魚である。この世界でも熱帯に棲息している。 
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