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八条学園騒動記

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第六百五話 果てしない推理その九

「そしてね」
「捕まるわね」
「そうなると思うけれど」
「あの、バトルはじまったよ」
 シッドは画面を観つつまた言った。
「ホームズさんが断ったら」
「バトルシーンなんだ」
「何でもマウリア映画って何でも入れるらしいから」
「推理でも?」
「うん、歌と踊りにね」 
 この二つは欠かせなかった。
「それにロマンスにバトルもね」
「入れないと駄目なんだ」
「そうらしいから」
 それでというのだ。
「ストーリーに関係なくても」
「バトルシーン入れていて」
「それでね」
「今もなんだ」
「入れてるんだ」
 そうだというのだ。
「だからね」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
「今もなんだ」
「街の治安とかを有り得ないみたいに悪くしてでも」 
 無法地帯レベルでそうしてもというのだ。
「入れたみたいだね」
「凄いことやってるね」
「ボクシングで戦ってるわね、ホームズさん」  
 エミリーも画面を観つつ言った。
「強いわね」
「ワトソンもそうしてるね」 
 二人でボクシングで二十人はいるならず者達を話している、市場の店やものを破壊してもいるがお構いなしだ。
「慣れてる感じで」
「この人達の日常かしら」
 戦っているのがというのだ。
「慣れてるけれど」
「凄い日常だね」
「そうね、それで全員やっつけたら」
 そうなったがというのだ。
「そうしたら新手が出て来たわね」
「オートバイに乗ってね」
「あの、市場をオートバイで団体で走ってるのって」
 エミリーはここでまた首を傾げさせた。
「あまりにもね」
「無茶だよね」
「人を轢いてもおかしくないわ」
「本当に無法地帯だね」
「そうよね」
「あの、しかもね」
 シッドはホームズ達の横にたまたまサイドカーがあったのを観て指摘した。
「サイドカー急に出て来たけれど」
「うん、今急にだね」
「こんなところにサイドカーがとか言ってるけれど」
「人のものだよね」
「絶対にそうだよね」
「けれど普通に乗ってね」
 そしてだった。
「走りだしたね」
「キー最初からかけていたんだね」
「持ち主の人も不用心だね」
 トムもこれには呆れた。
「かなり」
「そうだよね」
「ホームズさんが操縦してるけれど」
 たまたま市場にあったそのサイドカーをだ。
「完全に盗難だね」
「盗んでるよね」
「誰かのサイドカーだから」
「それは間違いないからね」
「いいのかな、こんなことして」
「完全に犯罪だよ」
 シッドは容赦なく指摘した。
「もうこれは」
「二人に自覚ないみたいだけれど」
「とんでもないことしてるね」
「一瞬で市場出て周りに何もない荒野の道に出たわね」
 エミリーはこのことを指摘した。 
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