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夢幻水滸伝

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第百九十一話 海の中の星達その六

「それは多分やけどな」
「ないですか」
「モレイ様と戦うことは」
「そちらは」
「ないわ」
 そうだというのだ。
「あいつはそうした奴やないらしいからな」
「だからですか」
「それはないですか」
「あの方との闘いは」
「それは」
「ああ、まあその用意はするけれどな」
 闘い、それのというのだ。
「そやけどな」
「基本話し合いですか」
「それで済みますか」
「あの方とは」
「そうなる、そやからな」
 だからだというのだ。
「そちらを念頭に置いてや」
「これよりですか」
「ここに来てもらいますか」
「この島に」
「そや、そして美味いもん食いながら話すか」
 明るくこう言ってだった。
 ハウオファはモレイを迎える様に言って海の傍で酒に肉に魚、そして様々なフルーツ達を用意させて待った。
 そしてだ、彼が島に降り立つと自分から迎えて声をかけた。
「来るのを待ってたで」
「それがしが来ることはですか」
「もうわかってたからな」
 空船から降り立ったモレイに笑って答えた。
「それでや」
「そうでしたか」
「それでどうするんや?」 
 モレイの目を見て笑って問うた。
「これから」
「話し合いか、ですね」
「闘いかな」
「それがしは戦は拒みませんが」
「それでもか」
「話し合いで済めばです」 
 それでことが収まればというのだ。
「いいという考えです」
「おらと同じやな」
「そこでそう言われるということは」
「自分はそう言うと思ってた」 
 ハウオファは陽気な笑顔で話した。
「それでそっちの用意を第一にさせてた」
「左様でしたか」
「そや、ほなこれから美味いもん食べながらな」
「そのうえで、ですね」
「色々話そうか」
「それでは」
「パプワの方でもこうやったか」
 ハウオファはモレイと話すことが決まってから彼に問うた。
「そやったか」
「はい、グレイカス君もです」
「あいつもか」
「話し合いをとなりまして」
「それでやな」
「今お話をしました」 
 そうなったというのだ。
「それがし達は、そして共にこの世界を歩むことになり」
「それでか」
「今度はこちらにとなりました」
「おらのところに来たか」
「そうです」
 二人で海の方に歩きながら話した、周りにはハウオファの護衛の者達がいるが彼等もリラックスしている感じだ。
「そして次はタヒチにお邪魔するつもりです」
「あそこにもか」
「バイテ君がいますね」
「ああ、しかしあいつのとこにも行くんやったら」
 それならとだ、ハウオファはこう提案した。 
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